今回の商品は2016年5月に、楽天市場のあるショップで購入しました。
購入時の価格は4970円(税・送料込み)で、当時は確か、中古本セットで最も安いものを選んだと記憶しています。
本の小口は、巻によって汚れ・変色の度合いに、かなりバラつきがありました。
そしてページの汚れ・シミの多さにも、巻により結構な差がありました。
小口もそうですが、大雑把な傾向として、数字が若い巻ほど(発売から時間が経っているためか)汚れが多い感じでした。
そして第1巻の1ページだけですが、ページの隅が少し破れている箇所がありました。
ただ、作品を読む分には殆ど気にならない程度ですが。
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購入の背景
以前から私の手持ちには、2冊だけ新書版(普通の少年チャンピオンコミックス版)のブラック・ジャックがありましたが、それをたまたま気が向いて読み直すうちに、予想外に作品に引きずり込まれ、十回以上も読み返す羽目になりました。
「ブラック・ジャック」については、私はもともと小〜中学生ころに、当時の友人から単行本の一部を借りて読んでいたことがありましたが、当時の私にとっては、全巻を読むことは一種の憧れであり、高嶺の花でした。
そのとき満たされなかった思いを、今になって叶えたいという気持ちが無性に強くなったので、まずウィキペディアで下調べ。
すると、単行本の形態によって収録作品(未収録作品)に結構な差があるとのことで、どれを選ぶか迷いましたが、入手しやすそうでかつ、収録数も多い(=読めない話が少ない)と思われた「文庫版」に狙いを定め、楽天市場で中古本セットを購入することにしました。
作品の感想
今回、全巻を4〜5回ほど読んで強烈に感じたのは、キャラクターの表情が驚異的に(という言葉が全く陳腐なほどに)豊かなことです。
具体的にはまず、ブラック・ジャックの無表情時などを除いて、同じ表情が作品内に再び登場することが、殆ど見られません。
そして、漫画なので当然キャラの表情は(写実的ではなく)デフォルメされていますが、それにも関わらずキャラの心情・感情が、文字通り「身に迫って」(下手をすれば、現実の人間よりも豊かに)感じられることに、強く驚きました。
この点は、私がこれまで読んできたどの漫画作品も、(少なくとも私にとっては)全く及ばないものであり、手塚治虫という方が持っていた漫画の力量の凄まじさの一端を、痛感させられました。
商品としての感想
楽天やアマゾンで古本全巻セットの購入者レビューを見たところ、レビュアーによって本の汚れ・痛み具合に結構な差があったので、今回の購入品についても(最安値クラスだったこともあり)多少の汚れ等は覚悟していました。
しかし実際の商品を見ると、汚れなどに神経質でない筈の私から見ても、気になるレベルの汚れ・シミが多く、やはり値段が安いとそれ相応なんだな、と感じました。
もっとも、作品を読み耽るとそれらは全く気にならなくなるので、結果として十分に許容範囲ではありますが、汚れ等を気にする方の場合は、新品のセットを選ぶのが無難と思われます。
※「ブラック ジャック 全巻」の検索結果:
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