漫画のレビューブログ(「いけさんフロムエル」さん)で「極黒のブリュンヒルデ」の紹介記事を読んだ際に、そこで取り上げられている限りでも、キャラクターの描かれ方が非常に魅力的だと感じました。
作者(「岡本倫」氏)は「エルフェンリート」を書かれていた方とのことですが、個人的に「エルフェンリート」については残酷描写が多いと耳にしており、「キワモノ的な作品では?」という先入観がありました。
しかし「極黒のブリュンヒルデ」がかなり面白そうだったので、「エルフェンリート」についてもamazon等でレビューを見てみたところ、
最終巻(第12巻)の評価が非常に高かったことから、読んでみたい気持ちが起こってきました。
(※レビューを調べたのは2012年4月初め頃で、「極黒のブリュンヒルデ」の単行本はまだ発売されていませんでした)
(全巻漫画楽天市場店)
ただ、全12巻を一気に新品で買うのは経済的にちょっときついので、「古本のセットは無いだろうか?」と探してみたところ、「全巻漫画楽天市場店」さんで、ちょっと状態が悪いという「訳あり商品」が2,994円で販売されているのを発見。
私としては、普通に読めさえすれば(多少の傷みや汚れは)気にしないので、2012年4月上旬に早速購入しました。
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注文品が到着。
注文から2〜3日後の到着と、いつもの通販と同じく迅速な発送でした。(※管理人は北海道在住)
しかし、漫画12冊にしてはダンボールがかなり大きかったので、ちょっと驚きました。
ダンボールを空けると、やはり商品以外の空間が多かったです。
本は、薄手のダンボールの帯で簡単に包まれていました。
保護用のダンボールの帯を取ったところ。
本は特に固定されておらず、箱の大きさを考えると、保護の仕方には正直ちょっと不安を感じるものでしたが、商品自体には何の問題も生じていませんでした。
ただ、箱はもっと小さくても良いのでは?という気がしました。
(箱を大きくすることにより、梱包の簡易化と、雨による汚損の防止の両立を図っている、ということなんでしょうか?)
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購入した「エルフェンリート」の全巻(1〜12巻、中古本)を積み重ねたところ。
確かに(「訳あり商品」ということもあって)カバーには若干の変色やスレがありますが、特に問題を感じるほどのものではありません。
本の小口はこのような感じ。
特に第1巻の色に、古本ならではの年季が感じられます。
また中のページは、たまに若干の汚れ(ごく小さい染み等)があるものの、読んでいて著しく気になったりするものではありませんでした。
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実際に読んでみると、確かに残虐な描写やエロ描写は多いものの、それ以上に(少なくともメインのキャラクターについては)心情や背景(何故そのような行動をするに至ったのか等)の描写が非常に丁寧で、ストーリーに強く引き込まれるものがあり、2011年4月初めの購入後の1ヶ月間で、3回ほど通して読みました。
特に最終巻の内容は非常に切なく、何回読んでも胸の中が掴まれたような感覚になり、また読み終わった後には寂しくも何か暖かい余韻が残りました。
現実世界を舞台にしつつ展開する非現実的なストーリーの中で、人間としてごく普通(であるはず)の友情や恋、愛情、思いやり等といったものが丁寧に描かれているのが、作品の非常に大きな魅力になっていると感じます。
(amazonでのレビューが高評価なのも十分すぎるほど納得が行くもので、もっと早くに本作を読んでいれば良かった、と思うぐらい)
また1〜3巻と5巻の巻末には、作者の方が本作の前に書かれた短編作品が収録されており、それらは絵柄(特に人物の顔)こそ「エルフェンリート」とは異なるものの、魅力的な描写のキャラクターと人間的なストーリーは共通しており、これが作者の方の持ち味か、と感じるものです。
今後は、現在作者の方が連載されている「極黒のブリュンヒルデ」を、単行本で楽しみに追っていきたいと思います。
※「エルフェンリート 全巻」の検索結果:
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