私(管理人)は昔、「ワンピース」の単行本(紙版)は第1巻からアラバスタ編の最初あたりまで買っていましたが、その後は買わなくなり離れていました。
ただテレビアニメ版はそれなりに見続けており、2014年(アニメ・原作共にドレスローザ編が継続中)には先のストーリーをどうしても知りたくなったため、電子書籍(楽天kobo)版で新刊が出次第、購入するようになりました。
当ページの作成開始時点(2015年2月初め)では、電子版で第72〜76巻までを購入済みですが、感想は第76巻の分から記録することにします。
感想には、必然的にネタバレの要素が含まれるので、原作をまだ読んでいない方は、その旨をご了承のうえでご覧ください。
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シスターの無念と絶望に戦慄
終盤の過去の回想パートでは、かなり凄惨な場面があり、特にローの子供時代の回想では、理不尽な状況で死んでいかざるを得なかった者たちと、それに対してどうすることもできなかった者(ロー)の姿に、「るろうに剣心」の安慈のエピソードを思い出しました。
その中でも、神の加護を信じて説きながらも、救おうとした沢山の子供たちと一緒に殺されたシスターの、十字架から離した手が地面を掻き毟った跡があるコマには、(小さいコマですが)死の間際にどれほどの無念と絶望を感じていたのかと、戦慄させられました。
ドフラミンゴの本心は
その後に描かれているドフラミンゴとその仲間達の過去では、ドフィは冷酷さ・非常さは持ちつつも、「ファミリー」の柱として理知的で仲間を大事にする姿を見せており、戦闘で子供たちを守ったところは親のようにさえも見えました。
もっとも心の本当の底の底はまだ判りませんが、それでも以前の巻での「俺にはこいつらしかいない」という言葉は、「地獄」の中で拠り所を作ろうとしてきたドフィの本心であり、子供時代のローにとっても、間違いなくそれが一時の拠り所になっていた、ということではないでしょうか。
またドフラミンゴの「弱い奴は死に方も選べない」という言葉は、ローの故郷(フレバンス)で行われた虐殺にもつながり、事実の一面を正しく表していることに何とも言えない気持ちになりますが、裏を返すとドフラミンゴ自身は「自分の死に方ぐらいは自分で選びたい」と考えているようにも感じられます。
その意味でも、このドレスローザ編の結末と、それによるドフラミンゴの行く末が、非常に気になるところです。
(2015年2月9日に記述)
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