2012年7月末に電子書籍端末「kobo Touch」を購入しましたが、当初のショップの品揃えには、個人的に漫画以外で是非読みたいという本はありませんでした。
しかし電子書籍端末の醍醐味の一つとして、やはり端末から直接書籍を購入してみたくなったので、比較的興味があり、かつ期間限定(8月18日まで)で価格が通常の半額だった「ミニスカ宇宙海賊」の第1巻を、試しに購入することにしました。(※購入時期は8月の初め頃)
2012年7月末に電子書籍端末「kobo Touch」を購入しましたが、当初のショップの品揃えには、個人的に漫画以外で是非読みたいという本はありませんでした。
しかし電子書籍端末の醍醐味の一つとして、やはり端末から直接書籍を購入してみたくなったので、比較的興味があり、かつ期間限定(8月18日まで)で価格が通常の半額だった「ミニスカ宇宙海賊」の第1巻を、試しに購入することにしました。(※購入時期は8月の初め頃)
kobo版「ミニスカ宇宙海賊」第1巻の表紙。
「kobo Touch」はモノクロのe-inkディスプレイなので、カラー表示でないのは仕方がありません。
ちなみにカラー版の表紙は、朝日新聞出版のサイト(下記URL先)で見ることができます。
各章の開始ページには小さいイラストが掲載されていますが、そのためかページめくりが若干重いです。(2拍ほど待つ程度)
この重さは、(各章に1枚程度ある)一面全体がイラストのページでも同様です。
拡大機能を使い、イラストを最大まで拡大。
写真では分かりづらいですが、実際にはイラストの解像度がそれほど高くなく、拡大すると黒と白の境界がぼやけ気味になっています。
この画質は、現在の端末の処理速度や書籍の容量を考えると、仕方が無いことと思われますが、漫画作品だとちょっと物足りなさを感じます。
一方、文章部分ではフォント表示がすっきりして見やすく、電子ペーパーの長所が良く発揮されています。
またEPUB3形式のためか、ページめくりがかなり快適です。
勿論、高性能なタッチ液晶の端末(iPod touch等)よりは遅いですが、バックライトによる目への刺激の無さ・フォント表示の美しさといった点から、読みやすさのメリットは十二分に感じられます。
小説作品を買って読むのは10年以上振りのことで、購入前は「正直どんなものなのかな?」と思っていましたが、予想以上に作品世界に引き込まれました。
スペースオペラと少女の組み合わせは王道の一つだと思いますが、本作では高度に発達した科学技術や(宇宙船を含む)各施設・設備、また宇宙空間での航行の状況・宇宙船の挙動などが細かく丁寧に描写されており(かと言って思ったほど難解でもない)、それらを頭の中で想像し組み立てつつ読んでいくのが、かなり楽しいです。
逆に言うと、この点に楽しさを感じられない人には向かない作品だと思われます。
掲載されているイラストは少なく、例えば本巻でメインの宇宙船である「オデットU世」も、小さいイラストが章の始めのページに1種類あるのみですが、文章表現で細部をしっかりイメージさせられました。
登場キャラクターのほうも、イラスト数はやはり限られているものの、
商品価格の面では、このシリーズの紙版書籍の価格は約1,000円とのことで、それと比べると1〜3巻の期間限定半額セール(286円)は勿論のこと、通常価格(572円)も大幅に安く、現在の日本国内の電子書籍としては(楽天kobo自身も含めて)意欲的な価格設定となっており、この点は大きな魅力だと考えます。
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