楽天koboのサービス開始直後に半額キャンペーン(1〜3巻)が行われていた「ミニスカ宇宙海賊」の第1巻を買ってみたところ、好みな作風でかなり面白かったので、第1巻の読了後(2012年8月上旬)に早速第2巻を購入しました。
購入の背景
読んだ感想
前巻では終盤にのみチラッと登場した「弁天丸」の活躍が、この第2巻では(1巻と同様の)非常に凝ったSF描写によってこれでもか、という具合に描かれており、「こんな荒れた海(宇宙)をどうやって超えるというのか?」「幽霊船を一体どうやって見つけるのか?」と、予想以上に話に引き込まれました。
表紙のキャラクターが軸の1つとなってストーリーが進んでいきますが、その中で作品世界の歴史やスケール等が描かれており、世界観がかなりの程度掴めるようになっています。
特にSF的な描写が緻密であるだけに、時間・空間両面でのスケールの壮大さが際立って感じられました。
作品世界では、現在の地球より遥かに(という言葉では足りないほど)科学技術が高度に発達しており、弁天丸ももちろん(船が古くてトラブルは多いものの)その技術が使われていますが、あくまでそれらは「道具」であり、その能力はベテランクルー達の職人的な腕によって発揮されている、という泥臭さに、読んでいて心地良さがありました。
また、この巻での出番自体は少ないながらも、チアキのクールな美人キャラ・・・と裏腹な面倒見の良さ・お人良しさがよく伺える登場場面は、インパクトがあり、かつ脱力させられました。(自分から苦労・面倒を背負いこむタイプだろうな・・・と思ったら、3巻でも案の定)
科学技術は勿論、宇宙を航行中の空間的な位置関係などのSF描写を味わうには、ちょっと時間をかけてゆっくりめに読む必要がありますが、個人的にはその分だけ楽しめる作風でした。
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関連ページ
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- 電子書籍(kobo)版「ミニスカ宇宙海賊」第3巻のレビュー(2012/8/24Fri)
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