2012年8月頃に、啓発になるようなビジネス書を無性に読みたくなり、App Storeのランキングを見ていたところ、85円で「日本でいちばん大切にしたい会社」の電子書籍アプリ版が販売されているのを発見。
個人的に「仕事」について、目先の損得にしか目が行かない・考えられない(そしてそれが「現実」だと利口ぶる)今の状態に強い不満・焦りを感じていたので(現在もそうですが)、何かヒントになるものが無いかと思い、直ぐに購入して読んでみました。
2012年8月頃に、啓発になるようなビジネス書を無性に読みたくなり、App Storeのランキングを見ていたところ、85円で「日本でいちばん大切にしたい会社」の電子書籍アプリ版が販売されているのを発見。
個人的に「仕事」について、目先の損得にしか目が行かない・考えられない(そしてそれが「現実」だと利口ぶる)今の状態に強い不満・焦りを感じていたので(現在もそうですが)、何かヒントになるものが無いかと思い、直ぐに購入して読んでみました。
iPod Touch(第4世代)で、「日本でいちばん大切にしたい会社」電子書籍版の表紙を表示したところ。
後で(人に読ませようと思って)紙版書籍も買いましたが、電子版の表紙は、その紙版の表紙を踏襲したものになっています。
これは本文の冒頭部分。
デフォルトの表示設定で642ページありますが、文字サイズ・行間が見やすく、また文体も口で語るように平易で読みやすいもので、スムーズに読み進めることができました。
まず書籍の冒頭で、会社経営において使命と責任を果たすべき対象である「5人」が提示されていますが、その第一に「社員とその家族」が挙げられている(「お客」は1番ではなく3番目)のは、「お客のためが第一」という固定観念に固まってしまっていた私にとっては、目が開かれる思いがしました。
そして、最初に取り上げられている「日本理化学工業」の事例では、障害者の方々が仕事をできる環境を作っていこう、という社長・社員の方々の優しさ・熱意、そして腰を据えて創意工夫を徹底する取り組みに、自分の深いところをハンマーで殴られたような気持ちになりました。
またその他の企業についても、不便な立地・環境をものともせずに事業の好調さを維持していることに、強く驚かされ、また大きな触発となるもので、自分の迷いに道筋をつけるための重要な手がかりが得られた、と感じています。
(一時的なブームによる商品需要の急増には対応しない、というのも健全な経営を守ることになる、というのは目から鱗だった)
ただ、筆者の方も「心に響く会社」は1割程度だと書かれていますが、裏を返せば9割の会社(人間)はありきたりな硬直した考え方・価値観しか持っていないということであり、本書に書かれている事例を形式だけ真似た場合、いろいろな面で無理が生じて破綻をきたすことになるのでは、という懸念も抱きます。
生産環境を労働者に合わせていく日本理化学工業の取り組みにしろ、地域に深く溶け込む「伊那食品工業」にしろ、埋もれていた需要を掘り出した「杉山フルーツ」にしろ、現在の平均的な人間の素養でできることとは思えず、普通の(9割に相当する)人間がその素養を少しでも身につけ磨き上げていくには、根本的にどうすれば良いのか?という点は、今後徹底して追求するべき課題だと考えます。
個人的な資料も兼ねて、書籍「日本でいちばん大切にしたい会社」に取り上げられている企業のHPリストを作ってみました。(※敬称は省略)
これらのサイトを拝見するだけでも、書籍で書かれていた各社の理念・姿勢・取り組みがより詳しく伝わってきて、理解が深まると思われます。
(※このリストは、管理人が勝手に調べて作成したものです。 万が一間違いや不都合がある場合は、メールで知らせていただければ訂正・削除などをいたします。)