今回は2012年12月16日に、楽天市場の「3A online store」さんで購入予約。(商品価格は19800円)
年末でしたが、発売予定日の翌日(12月29日)にきっちり到着しました。(※私は北海道在住)
携帯ゲーム機ながら、梱包がかなり大きいことには驚きました。
梱包を開封。
日本語版の取扱説明書は、パッケージ内ではなくここに入っていました。
ショップからの購入お礼やレビュー投稿の方法が書かれた紙、またサービスのステレオヘッドフォンが同梱されていました。
商品パッケージもかなり大きく(約50cm×30cm×12cm)、これは特徴的でボリュームあるセット内容によるものですが、とにかく携帯ゲーム機としては異例だと思います。
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パッケージの表側は、オリジナルの「NEO・GEO」本体を模したものになっています。
裏側では、セット内容や本体内蔵のソフトが紹介されています。
20本というボリュームに加え、その各々が(単なる数稼ぎではなく)往年の名作揃いであるのは圧巻です。
パッケージを開封。
パッケージ内には更に、2つの白い中箱が入っています。
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中箱の封止シールは懐かしいロゴ入りで、本家SNKの正規ライセンス商品ならではです。
中箱のまず片方を開けてみます。
幾つかの機器が入っていますが、何と言ってもメインはこの「アーケードスティック」です。
重さは意外に軽めですが、このサイズと質感は、非常に存在感があります。
スティックの頭のボールは、オリジナルのNEO・GEOではねじ込み式とのことですが、この「X」では固定式で取り外しはできません。
これについては説明書に記載がありますが、使用中に緩んで取れることを防ぐための措置とのことです。
私はオリジナルを使ったことが無いので、これについて違和感は全くありません。
スティックの操作感はほどよい重さがあり、入力もカチカチという手ごたえがあって判りやすいです。
また軸は金属製で、更に遊転するようになっており、思った以上に扱いやすい感触です。
私は専ら小型の本体のみでプレイしているので、実際のところは確認できていませんが、耐久性は高そうです。
ゲームプレイ時に使う4つのボタン。
押した感触は軽いですが、同時にしっかり入力されているという手ごたえもあり、この両立は流石だと感じるものです。
後部は接続コードが出ているのみでシンプル。
「NEO・GEO X ステーション」との接続端子はUSBです。
ケーブルの長さは(正確には測っていませんが)170cmはあります。
底面は四隅に丸いゴムが貼られており、置いた際のスティック本体の安定性(滑りにくさ)を増しています。
アーケードスティック以外の内容物を見ていきます。
ACアダプターは丸っこい形状がユニークで、また重さもかなり軽いのが意外です。
定格出力はDC5V 1500mAとなっています。
ステーションと外部モニターを繋ぐステレオケーブルは、こちらの箱に入っています。
長さは約170cmというところ。
またこのケーブルにより、「NEO・GEO X」本体と外部モニターを直接繋いで出力することも可能です。(※説明書では、ベストのパフォーマンスを得るためにステーションを経由することが推奨されている)
今回の購入品は初回限定の「Gold」とのことで、格闘ゲーム「NINJA MASTERS」が入ったSDカードが付属していました。
ただし、説明書は付属していません。
またカード収納部分の透明プラスチックは、一度剥がしたら元に戻らず、保管には別途、SDカード用のケースを用意しておく必要があると思われます。(カードはNEO・GEO X本体に入れっぱなしでも、問題ないとは思いますが)
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もう一つの中箱を開けてみます。
こちらのメインは、オリジナルのNEO・GEO本体の外観を小型化しつつ再現した「NEO・GEO X ステーション」です。
これは中に携帯機「NEO・GEO X」の本体をセットし、その状態で、本体の機能の一部を利用できるようになっています。
正面にはロゴ入り。
オリジナルに触ったことが無い私にも、「MAX 330 MEGA」等の表記はお馴染みで、懐かしさがあります。
前面には左から、
- 電源スイッチ
- スティック(1プレイヤー側)接続端子
- 蓋の開閉スイッチ
- スティック(2プレイヤー側)接続端子
が備えられています。
(この右のほうには何も有りません)
上面左側には「メニューボタン」があります。
このボタンの機能は、「NEO・GEO X」本体の同ボタンと同じです。
ステーション後面の端子は、左から
- ACアダプター接続端子
- ステレオAVケーブル接続端子
- HDMIケーブル接続端子
となっています。
オリジナルと全く異なるのは、ステーションの上部が開閉する点です。
「NEO・GEO X」本体の収納部。
底はスポンジ状で柔らかく、本体を傷つけないように配慮されています。
また写真では暗くて見づらいですが、中央奥には「NEO・GEO X」本体との接続プラグが備えられています。
3種のプラグを全て接続するためか、本体の取り外しでは、ちょっと力を入れる必要があります。
「NEO・GEO X」本体をセットし、ステーションの電源ボタンをオンにすると充電が始まり、本体のLEDランプ(左下)が点灯します。
このとき、ステーションの蓋を閉めておく必要はありません。
HDMIケーブルと英語版説明書。
このケーブルも長さは約170cmで、外装はかなりしっかりした感触です。
またやはり、このケーブルで「NEO・GEO X」本体とテレビを直接接続可能とのことですが、私の家には対応テレビが無いため、実際に使ったことはありません。
英語版説明書の内容は、日本語版とほぼ同じと思われます。
こちらは日本語版の同ページです。
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本命の、携帯ゲーム機「NEO・GEO X」本体。
初期状態の画面保護シートには、ステーションとの接続時に電源をオフにしておく等の、英語の注意書きが記載されています。
本体前面は1枚のフラットなガラス板(?)が用いられており、高級感があります。
画面左側には、
- 方向キー
- メニューボタン
- スピーカー
- 動作状態を示すLEDランプ
が備えられています。
このうち方向キーはかなり独特なもので、形状が丸く、また入力時にはカチカチと明確な手ごたえと音がします。
手触りで方向(上下左右)を判別することができないのは難点ですが、反面で操作の負担感は、格闘ゲームでもかなり少なく済みます。
画面の右側には、
が配置。
ただしこのゲーム機では、プレイ中のポーズは、スタートボタンではなく(人差し指で押す)R1・2ボタンが担当しており、慣れないとちょっと混乱します。
下側からの全体像。
底面には左から
- 音量調節ボタン(+と−)
- ヘッドフォン接続端子
- 明るさ調整ボタン
という配置です。
上面のL・Rボタンは、横方向に2つづつ配置されているユニークなものです。
ただし収録ゲームの限りでは、L1・2ボタンで画面比(3:4または9:16)の切り替え、R1・2ボタンでポーズと、各2つの使い分けはされていません。
中央部には、USB充電・AV出力・HDMI出力の各入力端子があり、ステーション接続時にはこれら3端子が全て使われますが、一応「NEO・GEO X」本体へのケーブルの直接接続でも、機能はするようです。(※私が実際に確認したのは、AV出力のみ)
右側の側面には、電源オンオフスイッチ(スライド式)とカードスロットがあります。
カードスロットはSDカード対応で、専用ソフトはSDカードの形式で供給される予定・・・とされています。
本体裏側は、表面が(縦方向に溝が入った)ゴムになっており、本体を手に持った際にソフトな感触があります。
また中央には、大きな金文字で「SNK」との文字が入っています。
PSP-3000と並べてみました。
形状は異なりますが、大きさは大体同じ程度です。
また厚さも、ほぼ同程度でした。
全体として非常にカッチリ作られている感触があり、PSPやニンテンドー3DSと比べても、(通常の互換機のように)安っぽさや華奢な感じが全く無いのは、流石SNKの正規ライセンス品、と思わせてくれます。
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電源ボタンを入れて数十秒待つと「メニュー画面」が表示され、収録ゲームを選択できます。
「Fatal Fury(餓狼伝説)」を起動したところ。
本機の画面表示は、16:9がデフォルトになっています。
ゲーム中のどの時点でも、Lボタンを押すことで、この表示比率を切り替えできます。
これは「The King of Fighters '95」。
昔にセガサターン版を購入し、結構プレイした記憶がありますが、まさか今になって、このような形で(ほぼ)オリジナルのものをプレイできるとは思いませんでした。
もちろんCD-ROM版のように、ゲーム途中の読み込みで待たされることは全くありません。
各ゲームの言語設定は英語がデフォルトですが、ゲームによっては日本語などに切り替えが可能です。
たとえば「Samurai Shodown II(真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変)」では、
ゲーム内の表示を、ちゃんと日本語表示にすることができます。
キャラクターの動きや、拡大縮小の表示も、全く問題がありません。
これは「Metal Slug(メタルスラッグ)」。
緻密に書き込まれたグラフィックも、きっちり表示されます。
これは「Art of Fighting(龍虎の拳)」。
PCエンジンへの移植版では、ロード画面での停止が多く辟易した記憶がありますが、勿論この「NEO・GEO X」版では、全くそのようなトラブルは無く、安心してプレイすることができます。
これは「Fatal Fury Special(餓狼伝説SPECIAL)」。
携帯機ながら、本体の方向キーと4つのボタンは、かなり操作しやすいものです。
また写真では、(撮影環境のためか)放射状の縞模様が出ていますが、実際の画面ではこれは全く存在しません。
これは横スクロールSTGの「Last Resort(ラストリゾート)」。
個人的に「NEO・GEO X」でプレイできるのを最も楽しみにしていた作品ですが、流石に難易度が高いです。
キャラクターの動きが激しいゲームでも、液晶画面に残像は全く感じられません。
これは「Real Bout Fatal Fury Special(リアルバウト餓狼伝説スペシャル)」。
私はこれまで名前を聞いたことがあるだけで、実際にプレイしたことはありませんでしたが、大きなキャラクターがヌルヌルとスムーズなアニメーションで動くのは楽しく、爽快感があります。
「NEO・GEO X」本体には、他にも多くのゲームが収録されていますが、今回は省略します。
本項の写真は、写りがいまいちなものが多くなってしまいましたが、実際に目で見ると、表示は非常に鮮明で美しいもので、この点もPSPやニンテンドー3DSに全く引けをとっていません。
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このNEO・GEO Xは初回限定の「Gold Limited Edition」とのことで、「NINJA MASTER'S(ニンジャマスターズ〜覇王忍法帖〜)」のゲームカードが付属しています。
本体にカードを入れる際は、ラベル面を後ろに向ける必要があります。
カードを奥まで挿入すると、このようにちゃんと全体が収まります。
この状態で起動すると、メニュー画面でゲームカードが選択可能になります。
「NINJA MASTER'S」の画面。(※放射状の縞模様は、実際の画面にはありません)
起動時間は内蔵ゲームよりもちょっと長いですが、ゲーム中の読み込みは特に無いようです。
このゲームの場合は、表示が16:9でもあまり違和感が有りませんが、正式な表示比率が(3:4と)どちらなのかは不明です。
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オリジナルのNEO・GEOは、私が中学〜高校生あたりの頃に登場したと記憶していますが、当時はゲームセンターで見たり(少しですが)プレイするだけで、高額な家庭用ハードとソフトは全く手の届かない世界のものでした。
今回の「NEO・GEO X」の発売予定を知ったのは、確か2012年の夏〜秋頃で、これまでレトロゲームの互換機を幾つか購入してきた身としては、この携帯機も入手せずにはいられませんでした。
ただしこの「NEO・GEO X」は、(これまでの互換機と違い)本家SNK社の正規ライセンス品とのことで、本体自体の品質の高さ、そして周辺機器(アーケードスティックやステーション)・内蔵ゲームソフト(20本)の充実振りには驚かされ、ゲームの歴史の一翼を担ったハード・ソフトを蘇らせようという、メーカー側の強いこだわりが感じられました。
本体の起動時間が若干長いものの、ゲームのプレイ時はロードの待ち時間が全く無く、優れた操作感と合わせて、安心して各ゲームを楽しむことができ案須。
残念なのは、各ゲームの設定(画面の表示比率、難易度、言語など)やスコアが記録されない点です。
これについてはウィキペディアによると、本体ファームウェアのアップデート(※海外で発売されたカードソフトに収録)で改善されているとのことですが、ゲームを楽しむ上で重要な点だけに、ハード的なこだわりと同じく、最初から対応してほしかったところです。
とはいえ収録ゲームはいずれも、かつてアーケードで稼動していただけに(グラフィックの古さはともかくとして)品質が高く、現在でも十二分に楽しめるものであり、またゲームセンターではできなかった難易度設定もしっかり利用できるので、かつての名ゲーム機の世界を楽しみたい、という方にとっては、価格に見合った価値が得られる製品だと思います。
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