携帯型ゲーム機で3D表示(しかも裸眼)を実現しているとのことで、私は「ニンテンドー3DS」に対して発表当時から、かなり興味を持っていました。
その後発売が近づくにつれて「実際に手にとって動かしてみたい」との気持ちが非常に強くなり、amazon.co.jpでの予約開始時(2011年1月20日)に申し込みに挑戦。
しかし、開始直後にサイトがあまりに重く(カートに何とか入れても、申し込みページに移動できない)、敢え無く予約終了となり予約はできませんでした。
そのため一度は購入を諦めましたが、発売日(2011年2月26日)の直前にまた購入申し込みが可能になっており、試してみたところ今度はしっかりと注文でき、3月初めに商品を受け取りました。
ちなみに、管理人が発売直後のゲームハードを購入するのは、約20年前の初代ゲームボーイ以来のことです。
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「ニンテンドー3DS」のパッケージ。
本体カラーは、当初はコスモブラックも候補に考えていましたが、先に購入した「PSP-3000PB」「ニンテンドーDS Lite」が黒だったので、今回は気分を変えてアクアブルーを選びました。
パッケージの表側(上面)。
実際に手にとってみると、表面の光沢や全体的なデザイン等、予想に反してかなり高級な印象でした。
流石に2万5,000円もするだけあり、それに見合うものだと感じます。
私が今まで購入したゲーム機で最も高額なものは、PCエンジンCD-ROM2やセガサターン(購入価格はいずれも3万円台)でしたが、大きさは別として、パッケージの高級感はこの「ニンテンドー3DS」が最も強いです。
「DS Lite」のパッケージと比べると、横幅は大きく異なります。
横からの比較。
箱の厚さは、だいたい同じ程度です。
パッケージの前面には、保護者向けの注意事項が記載されています。
右側の側面には、前面とは異なる内容の注意事項が記載。
パッケージの後面はシンプルです。
パッケージの裏側には、3DS本体のイラストや商品のセット内容一覧などが掲載されています。
パッケージには全体として、デザインといい手に持ったときの重量感といい、中身を見ていない段階から、製品の品質の高さ・充実度合いが強く感じられました。
パッケージを開封。
裏面のストッパーを外してから、
箱を元のポジションに戻すと、上面全体が開きます。
説明書などを取り、
内蓋を取ると、保護材に包まれた「3DS」本体などが入っています。
具体的には左側から、
が収納されています。
セット内容を並べてみました。
専用充電台が同梱されているのが、パッケージサイズがDS Liteより格段に大きい主な要因のようです。
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「ニンテンドー3DS」の本体は非常に光沢があり美しく、最初に見たときには「宝石箱か何かか?」とちょっと驚きました。
「PSP-3000PB」もかなり高級感があるものでしたが、3DSは更に上を入っていると感じます。
本体の上面。
本体を開けると判りますが、本体の上半分(上画面部分)の外側は、青い透明プラスチックで覆われており、それが高級感を増しているようです。
下側に見える2つの小さい黒丸は、外側撮影用のカメラで、3D映像の撮影用に左右計2つが備えられています。
「DS Lite」と並べたところ。
3DSのほうが若干大きいです。
3DSの本体裏側は「DS Lite」と異なり、一面が一枚のプレートになっています。
私はまだ開けたことがありませんが、リチウムイオン電池を交換する場合は、上の4本のビスを外し、このプレートを開けるとのことです。
本体の前面には、
- ヘッドフォン端子(真ん中)
- 電源・充電の状態を示すランプ2つ(右端)
が備えられています。
本体の厚さは意外にも、S Liteと殆ど同じです。
ただ外装部分は、3DSのほうがパーツ数が多く、複雑な構成になっています。
本体に向かって右側の側面には、
- 3D表示の立体感調節のための「3Dボリューム」(上側)
- 無線通信機能(Wi-Fi)のオンオフ切替スイッチ(下側)
が備えられています。
反対側の左側面には、
- 音声ボリュームの調節用スライド(左)
- SDカードスロットの蓋(右下)
があります。
本体の後面には、左から
- ACアダプタ接続用のミニUSB端子(+充電台使用時の接触端子)
- ゲームカードの挿入スロット
- タッチペン収納部
- 赤外線通信用の受発光部
が並んでいます。
本体を開いた状態。
上半分は全体として黒いですが、下半分はラメのような光沢がある外装です。
操作部分ではやはり、左側に十字キーとスライドパッドが並べて配置されているのが、大きな特徴です。
開けた状態で、DS Liteと並べてみました。
質感の高級さは、やはり3DSのほうが格段に高いです。
液晶画面の大きさについては、下画面はそれほど差はありませんが、上画面のほうは流石に、大きさ・縦横比率ではっきりとした違いがあります。
また、3DSのほうは液晶画面と周囲に段差が無く、全体的にフラットになっているのも特徴的です。
上半分をアップ。
ここでは既に保護シート(ピタ貼り for ニンテンドー3DS)を貼っており、そのためか表面が若干紫色がかって見えます。
(※この保護シートは液晶画面のみでなく、周囲も含めた全面を覆う)
上画面の周囲には、
- スピーカー(左右)
- 手前側撮影用のカメラ(上)
- 3Dボリュームの調整用スライド(右端)
が配置されています。
下半分では、
- セレクト・ホーム・スタートボタン(画面下)
- 電源ボタン(上記3ボタンの右横)
- スライドパッドとお馴染みの十字キー(画面の左横)
が備えられています。
実際に操作したところ、方向キー自体の位置やLボタンの操作の関係から、スライドパッドのほうをメインに使用することが想定された配置と感じられます。
タッチペンは、ゲームカードスロットのすぐ横に収納できます。
DS Liteのタッチペンと並べてみました。(上がDS Lite、下が3DS)
そのままの状態では、意外にも3DSのほうが短いですが、
3DSのタッチペンは伸縮可能になっており、使用時には伸ばすことができます。
このあたりは流石に上位機種だけあり、より使いやすさを高めていることが感じられます。
ゲームカードを途中まで入れた状態。
実際に起動する場合はもちろん、ちゃんと奥まで(カチッと音がするまで)入れる必要があります。
また3DSのゲームカードは、通常のDSのものとサイズ自体は同じですが、形状に少し違いがあり、右上(写真では左下)に凸部分が設けられています。
これにより、3DS本体にはDS用ソフトもセットできる一方、通常のDSに3DS用カードを入れることはできません。
SDカードスロットの蓋部分は、本体側にパチッと嵌る形式で、また柔らかいプラスチック?により本体から離れないようになっています。
この点はPSP-3000PBと似ていますが、3DSのほうはPSPほど長く引き出すことができず、個人的には正直、PSPより使いにくいと感じます。
SDカードは、カード自体を押し込むとカチッとした手ごたえがあり、それによって脱着する方式です。
(ゲームカードと同じ)
ちなみにこの3DSでは、2GBのSDカードが最初から本体にセットされていました。
SDカードは東芝のロゴが入ったもので、大手メーカーの製品であるあたりは、流石2万5,000円の携帯ゲーム機というところでしょうか。
ちなみに写真では、SDカードの表側を向けていますが、実際にセットする場合は向きは反対側になります。
(ゲームカードと同じく、本体を裏返した状態で表側が見える向きでセットする)
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ここでは、ニンテンドー3DSのパッケージに同梱されている各種書類や付属品を見ていきます。
まず、右写真の左側は説明書で、右側は「かんたんスタートガイド」です。
「かんたんスタートガイド」では、購入直後に必要な手順(本体の充電方法や設定、インターネットとの接続など)が、分かりやすく解説されています。
説明書の目次。
説明書は結構ボリュームがある冊子ですが、見やすいようにデザインが相当配慮されていることを感じます。
説明書の中身は、このような感じです。
例えばゲームボーイアドバンスSP(まだ説明書はモノクロ)と比べると、これだけカラフルで見やすく配慮されていることには、それだけ現在の携帯ゲーム機のユーザー年齢層が広くなっている、ということも伺えます。
その他には、
- 3DS特有の機能を解説するパンフレット
- 保証書
- 「クラブ・ニンテンドー」のシリアルナンバー入りの紙
- 「ARカード」
が同梱されています。
これは上の写真のうち、緑色のパンフレットの裏側で、本体の更新予定(ニンテンドーeショップ、ウェブブラウザ等)が紹介されています。
これらの更新は2011年6月初めに行われたので、その後の販売品ではこの内容がどうなっているのか(変更されているのかどうか)は分かりません。
「ARカード」のセット内容。
「?」マークの他、任天堂の代表的なゲームキャラクターが描かれています。
本体の「ARゲームズ」において、机の上などに置いたこれらのカードを本体カメラで撮影すると、画面の撮影風景の中で面白いことが起こる・・・というものです。
ただし、当ページでは解説を省略します。
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充電台の大きさは、3DS本体と同程度。
最初見たときは、このサイズのものが同梱されていることにちょっと驚きました。
充電台を上から見たところ。
素材は黒いプラスチックで、基本的に表面はつるつるですが、3DS本体が載る部分はザラッとしています。
またこの面には、3DSを置く向きを示す図も刻まれており、充電時に戸惑うことは少ないと思います。
下面には仕様が記載されており、入出力ともにDC4.6V・900mAとなっています。
充電台を前から見たところ。
奥のストッパー?部分には、3DS本体を置くことで押されるスイッチが3つ備えられています。
横から見たところ。
後部ストッパーのすぐ前で、下から出っ張っている三角形の突起は、押すとストッパー部分の右端あたり(本体の充電用端子にちょうど当たる部分)から、細い金属製端子が2本飛び出すようになっています。
つまり3DS本体を充電台にセットすることで、機械的に2本の充電用端子が飛び出し、充電台と本体が電気的に接続される、という仕組みになっています。
充電台の後ろ側には、ACアダプターを接続するためのDCプラグ端子(中央下)が備えられています。
後部のストッパーは、真ん中の一定幅部分がこのように後ろに開きます。
ここを開いておくことで、充電台に3DS本体を置いて充電している最中でも、ゲームカードの取り外しが可能です
本体付属のACアダプター。
上面の記載によると、仕様は
- 入力:AC100〜120V、50/60Hz、12VA
- 出力:DC4.6V、900mA
となっています。
AC100Vプラグは、使用時に回転して立ち上げる方式。
DS LiteのACアダプターと比較。
3DS用のほうが、一回り大きいです。
ちなみに入出力についても、DS Lite用のほうは
- 入力:AC120V、60Hz、4W
- 出力:DC5.2V、450mA
で、3DS用のほうが入出力ともに格段に大きくなっています。
充電台にACアダプタを繋ぎ、3DSを充電しているところ。
3DS本体手前の右端で、充電状態を示すオレンジ色のランプが点灯しています。
充電中の後ろ側。
・・・と言っても、ACアダプターを接続しているだけで、他に変わりはありません。
ちなみに充電台を使わなくても、ACアダプターを3DS本体に直接接続しての充電も可能です。
3DSでは、
- すれちがい通信
- 歩数計
- スリープ時の自動ダウンロード機能
など、スリープ状態での持ち運びを前提とする機能が多く用意されています。
そのため普段の充電をしやすくするために、このように専用の充電台と本体をセットにしている、と思われます。
ちなみに私は現在のところ、スリープ状態には殆どしない(持ち運ばない)ので、いつもACアダプターを直接本体に繋いで充電しています。
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ここからは、購入直後に「ニンテンドー3DS」を起動したときの設定画面を追っていきます。
まず最初は、3Dスクリーンの設定を行います。
3Dボリュームを一番上にスライドさせて、下画面の「つぎへ」をタッチすると、
画面との距離や、本体を持つ姿勢が表示されます。
「つぎへ」をタッチすると、
3D映像を表示する前の確認画面になります。
「3D映像を表示」をタッチすると、
上画面の表示が3D映像になります。
写真は3D表示オン状態で撮影したため、画面上の十字の幾つかが二重になって写っています。
実際に自分の目で見たときは、確かに立体感があり、やはり「おぉっ」という感覚がありました。
また、3Dボリュームを調節するとアナログ的に立体感が変化し、これは単純に面白いです。
3D映像をチェックした後は、
- 「3D映像に関するご注意」
- 「健康上のご注意」
- 「使用上のご注意」
と、各種の注意事項を読むことになります。
やはりこれまでに無い「裸眼3D表示」を採用した携帯ゲーム機ということで、メーカー側がかなり気を使っていることが感じられます。
これは「3D映像に関するご注意」の冒頭部分。
小さい子供の使用に対する注意が強調されています。
起動状態での各種ランプ。
左側の手前(オレンジ色)は充電中を示すランプで、その奥の青色ランプは、電源のオン状態を示しています。
右横のオレンジ色のランプは、Wi-Fi通信が可能であることを示すものです。
(ランプ左のスライドスイッチで、オンオフを切り替え)
また更に右側(上画面の横)の「3D」の文字は、3D表示がオンになっていることを示しており、3Dボリュームを一番下まで下げると消灯します。
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ここではいよいよ、ゲームソフトを実際に動かしてみます。
写真の画面は「ホームメニュー」で、3DSの各種機能を使うためのスタート地点となる画面です。
各種設定は、下画面上部に並ぶアイコンから選択可能で、ソフトはその下に並んだパネルで表示されます。
写真では既に3DS専用ソフト「スーパーストリートファイターW」をセットしており、下画面にはアイコンが、上画面にはゲームタイトルのロゴが表示されています。
このロゴはぐるぐると回っており、3D表示をオンにしていると、見ているだけでもなかなか面白いです。
「スーパーストリートファイターW」を起動後のタイトル画面。
以前のDSよりも画面の解像度が格段に高く、特に上画面は非常に綺麗です。
CPU同士の対戦を撮影。
撮影環境・シャッタースピードの関係で、動きの激しい上画面は完全にぶれていますが、実際に見ると表示は非常に美しく、液晶画面の残像も殆ど気にならないです。
このあたりの品質の高さは、PSP-3000と少なくとも同等という印象です。
また(この「ストW」に限らないですが)3D表示をオンにした際は、上画面では単に立体的に見えるだけでなく「ものすごく透明度が高い液体の中に、色鮮やかな立体物が存在している」という、独特な美しさも感じます。
これは、自分でプレイしたときの勝利画面を撮影したものです。
(殆ど止まっているので、ぶれずに撮影できた)
液晶自体のサイズ(解像度)・質を含め、ゲーム画面の綺麗さは、明らかに以前のDSより一段上のものです。
今度は、通常のDS用ソフト「えいご漬け」を起動してみました。
3DSでDS用ソフトを動かす場合、解像度の違いから若干ぼけた状態で表示される、と聞いていましたが、確かにある程度のぼやけはあるものの、個人的には殆ど気にならないです。
もっとも、CGの美しさがウリのゲームだと、状況は異なるかもしれませんが。
「えいご漬け」のプレイ中画面。
このソフトでは英語の読み上げが非常に多く行われますが、最初に3DSで動かしたときは、スピーカーからの音がDS Liteよりも非常にくっきりとしていて、聴きやすいことに驚きました。
(音が割れている感じが非常に少ない)
またこの内蔵スピーカーの音質は、PSP-3000よりも明らかに優れていると感じます。
今度は「ドラゴンクエスト\」を動かしてみました。
やはり画面のぼやけは、個人的には殆ど気にならないもので、またプレイ中にも支障を感じませんでした。(文字表示も全く問題なし)
ちなみにDS用ソフトを3DSで動かす場合、上画面では、表示範囲の左右が真っ黒な(何も映らない)状態になります。
フィールド画面。
表示は問題無いですが、操作面では
- 十字キー:オンオフが分かりやすいが、位置が下すぎる。
- スライドパッド:場所が丁度良いが、アナログのため、コマンド選択などでどこまで動かせばよいのか戸惑う。
と、いずれも一長一短があります。
これは同じドラクエ\ですが「Dot by Dot表示」で起動したもので、表示部分が画面よりも小さくなっています。
この表示方式は、STARTまたはSELECTボタンを押しながらソフトを起動することで利用できます。
(※説明書には記載されておらず、私はウィキペディアで初めて知った)
こうして見ると、DSと3DSの解像度の違いが際立って感じられます。
この表示を試してみるまでは、正直ここまで違いがあるとは思いませんでした。
次にゲームカードではなく、インターネットでダウンロードしたソフトを動かしてみます。
これは「ポケモン立体図鑑図鑑BW」で、スライドパッドを動かすと上画面のポケモンを回転でき、いろいろな向きから眺めることができます。
一方十字キーは、左右でポケモンの切り替え、上下で下画面のスクロールが行えます。
このソフトのように、スライドパッドと十字キーの機能を同じにするのでなく、別々の機能を割り振るのは、3DSのゲームの方向性の一つかもしれません。
次に、期間限定(2011/7/31まで)で無料配信されていた「3Dクラシックス エキサイトバイク」を起動してみます。
ちなみに上画面にはARIKA社のロゴが表示されており、ニンテンドーDS用の弾幕STG「ケツイ デスレーベル 絆地獄たち」と開発元が同じと思われます。
基本的には、ファミコン初期の名作「エキサイトバイク」と同じ内容だと思いますが、まず画面の縦横比率が異なります。
(当然3DS版のほうが横長)
また3DS用ソフトということで、表示にユニークなギミックがあり、3D表示がオフの状態ではこのように普通の表示ですが、
3Dボリュームを動かすと、パースが大幅に変化し、奥行感が一気に強くなります。
昔のシンプルなドット絵のファミコンゲームで、3D表示をこのように用いるというのは、個人的には非常にユニークで面白いです。
またゲーム自体がシンプルなためか、3D表示がオンでも、特に違和感無くプレイできます。
(※個人差により、3D表示自体に対する違和感が強い場合は別)
また時期により、期間限定の3Dムービーが自動的に配信されることもあります。
これは2011年5月頃に配信された、「スーパーマリオブラザーズ」のテーマ音楽の演奏動画です。
具体的には、バンドの演奏風景などが3D表示で再生されるものでした。
(本項の作成時点(2011/8/3)では残念ながら、このムービーは本体に残っていません)
写真では色が褪せて写ってしまっていますが、実際はちゃんと鮮やかでした。
ただこのムービーでは正直、人間には思ったほど立体感を感じることはできませんでした。
具体的には、各人の奥行方向の距離の違いは分かるものの、人間自体の立体感が乏しく、一枚の板に近く感じられました。
3DCGだとかなり立体感が表現できる一方で、実写映像の3D表現は難しい面があるのだろうか・・・と考えさせられます。
次に「いつの間にテレビ」を起動してみます。
このソフトは、ニンテンドー3DSのサービスの一つとして、テレビ局が製作した3D映像コンテンツをダウンロード(設定により、スリープ時の自動ダウンロードが可能)して無料で視聴できるものです。
私は本体をスリープ状態にすることは殆ど無いので、ここでは起動後にコンテンツのダウンロードが行われています。
ただ今回の通信環境(Coviaの「CMR-330」+イーモバイルの通信端末「D02HW」)では、ダウンロードには正直結構な時間がかかってしまいます。
この点は、「ニンテンドーeショップ」で視聴できるストリーミング形式のゲームデモ動画も同様で、その場合は数秒間再生のたびに画面が止まってしまい、残念ながら快適な視聴とは程遠いものでした。
時間はかかりましたが、早速、ダウンロードした番組「どうぶつカレンダー」を見てみました。
今回は猫「マンチカン」の特集で、写真はシャッタースピードの関係で画面が大きくぶれていますが、実際には非常に鮮明な3D映像で見ることができます。
また画面下には、広告が掲載されます。(今回はアニメ「イナズマイレブン」劇場版の広告)
ちなみに上画面の番組でも、途中で動画(もちろん3D)のCMが入りました。
CMというと通常は鬱陶しいものですが、今回は3Dということもあるのか、特に気になりませんでした。
後述する「E3」で公開されたゲームデモ動画もそうですが、インターネット接続によりタイムリーな3Dコンテンツがすばやく配信され視聴できるというのは、現状ではかなりユニークなサービスなので、今後の展開(ユニークな活用)に強く期待したいところです。
本項の最後は、3DS本体の更新中の画面です。
先述の通り、私は3DSをスリープモードにすることが殆ど無いので、アップデートはいつも手動で行っています。
「ニンテンドーeショップ」で無料ダウンロードできるソフトを使う場合にも、アップデートが必要となることがあるので、これは重要な作業です。
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ここではWi-Fiでインターネットに接続し、「ニンテンドーeショップ」を利用してみます。
(※本項の写真は、2011年7月末に撮影したものです。)
ちなみにここでは無線LANルーターとして、Coviaの「CMR-330」に、イーモバイルの通信端末「D02HW」を繋いだものを使用しました。
ショップの画面は、3DS本体のホームメニューと似ており、大きいアイコンがずらっと並んでいます。
メニューを選んでいくと、ソフトの紹介画面を見ることができます。
写真はDSiウェアの1本「悪夢の妖怪村」で、ここで「詳細情報を見る」のアイコンをタッチすると、
下画面にゲーム画面の画像が何枚か用意されており、好きな画像をタッチすると、
このように上下の画面いっぱいに画像が表示され、実際のゲーム画面の雰囲気を味わうことができます。
勿論、実際の操作(タッチ等)はできません。
今度は3DS用のダウンロードソフト「3Dクラシックス アーバンチャンピオン」を選んでみます。
販売ページの構成は、先のDSiウェアと同じで、「詳細情報を見る」を選ぶことで、
ゲーム画面の画像の選択画面になります。
好きな画像をタッチすることで、
このように画面いっぱいに表示されます。
また画像を表示したままでも、L・Rボタンで、画像を切り替えることができます。
「ニンテンドーeショップ」では、もちろん有料ソフトが販売されていますが、他にも無料のコンテンツ(デモ動画やソフト)が用意されていることがあります。
ここでは、無料ソフト「ニンテンドービデオ」をダウンロードしてみます。
無料のソフト・コンテンツをダウンロードする場合でも、このように「購入」の確認画面が表示されます。
(勿論この場合、価格は0円)
「購入」手続きを済ませると、ソフトのダウンロードが始まります。
ソフトのダウンロードが終わると、このような画面になり、
「購入」明細などを確認することができます。
(※無料ソフトでも、明細は発行される)
そしてホームメニューに戻ってみると、このようにプレゼントのようなパネルが新しく現れています。
これをタッチするとリボンが解け、ダウンロードしたソフトが使用可能になります。
このあたりは、かなり洒落ており、親しみやすい表現だと感じます。
先述したとおり、無料でダウンロードできるソフトには、開発中ソフトのデモ動画もあります。
写真は「マリオカート」の3Dデモ動画の一場面です。
この動画自体は、2011年6月7日に「E3」で公開されたものとのことで、3DSでダウンロード可能になったのもその直後(ほぼ同時?)だったと記憶しています。
こちらは、同時に公開された「スーパーマリオ」の3Dデモ動画。
他にも「スターフォックス」や「マリオカート」等が用意されていました。
ただ動画といっても、私が見る限りではこれらは圧縮されたものではなく、ゲームのデモデータがそのまま実機で再生されている・・・ということのようです。
(※ただし3D表示はオンオフのみで、立体感の調整はできない)
個人的にはこれらの動画を3D表示で見て、従来の3DCGのゲームには無かった「奥行方向の視点の切り替え」が必要になる、ということを実感しました。
具体的には、程度は立体感の強さによりますが、
- 手前のもの:近くにあるもの
- 奥にあるもの:遠くにあるもの
として、1つの画面内でも、対象物に各々に対して、目の焦点をしっかり合わせる(変化させる)必要がある、ということです。
従来の3DCGでは「3D」と言っても、目の焦点自体はあくまで2次元平面上(画面)に合わせるだけで済んでおり、この感覚の違いは、コンテンツを楽しむ上で想像以上に影響が大きいと思われます。
ゲーム内容によっては、画面内の認識の仕方自体に大きな変化をもたらす可能性があるのでは、と感じるもので、この点を生かして今後どのようなゲームが出てくるのか、私としてはかなり楽しみです。
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ここでは、「ニンテンドーeショップ」での有料ソフトを購入するために必要となる、ポイントの購入(残高の追加)を試みます。
(※本項の写真は、2011年7月末に撮影したものです。)
私が「ニンテンドーeショップ」でポイントを購入するのは、今回が初です。
まずは、ショップ画面で「残高の追加」アイコンを選びます。
アイコンをタッチすると、残高の追加方法の選択画面になります。
ここでは、クレジットカードによる追加を選びます。
すると、使用している3DS本体への追加金額を選ぶ画面になります。
残高の上限は1万円とのことで、誤って高額利用をしないように配慮されています。
ちなみに、今回は最低額の500円を追加してみます。
次は、クレジットカードの種類の選択画面になります。
ここではVISAを選択。
すると、クレジットカード情報の入力画面になります。
「カード番号は暗号化されて送信される」との記載があり、ここでも不安感を軽減する配慮がなされています。
また下画面からは、セキュリティコードや入力情報の利用目的を見ることができるようになっています。
セキュリティコードの説明を選ぶと、このような画面になります。
説明は長いですが、上下の画面にまたがって表示され、十字キーやスライドパッド、また下画面でのタッチ操作でスクロールできます。
戻って、カード番号の入力画面に進みます。
下画面がタッチパネルなので、このような場合は非常に入力が楽です。
カード番号の他に、有効期限やセキュリティコードを同じように入力すると、最終確認画面になります。
このあたりの確認のしかたは、通常のインターネット通販と同様です。
「追加する」を選ぶと、すぐに残高が追加されました。
当ページの作成時点(2011年8月初め)で、追加した残高はまだ使っていませんが、近いうちに何かソフトを購入してみたいと思っています。
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本ページの最後の項目として、3DSのウェブブラウザの使い勝手を確認してみます。
このブラウザは、2011年6月初めのアップデート時に利用可能になったものですが、タッチパネルを備える端末だけに、なかなか使いやすいです。
ここではまず、「日本経済新聞」の記事ページにアクセスしてみました。
(ちょうど3DS値下げに関する記事でしたが、他意はありません。)
ウェブページは、上下2画面にまたがって表示されます。
ハードの構造上、両画面の真ん中で表示が開いてしまうものの、慣れればかなり見通しの良さを感じるものです。
このブラウザはページの拡大・縮小機能を備えており、下画面のアイコンをタッチすることで、文字が小さい場合でも簡単に見やすくすることができます。
また、このブラウザは「テキストの折り返し」を設定することができ、テキスト部分を下画面の横幅に合わせて折り返し表示させることが可能で、この点は非常に便利です。
更にページ表示を拡大。
文字は大きくなりましたが、テキストの折り返し表示により、文章を読むのに左右にスクロールさせる必要がありません。
ただし、サイドバーのメニュー表示などを見るには、画面をスクロールさせる必要がありますが。
次に、画像が主体のサイトとして、3DS用ソフト「剣と魔法と学園モノ3D」の公式サイトを表示させてみました。
3DSのブラウザにおけるウェブページ表示の特徴として、画面の上下各々に、ちょうど1画面の縦幅分の余白が設けられています。
これにより、下画面と上画面のいずれにも、ウェブページの全域を表示させることができるようになっており、具体的には、
- 上画面:横幅の広い表示で、全域を見ていくことができる。
- 下画面:ページ全てをタッチ操作でカバーできる。
と、上下各々の画面の特徴・機能を、ウェブページの全域で活用することが可能になっています。
個人的にはこの点は、3DSの画面表示や機能を、ウェブサイトの閲覧に置いて十分に利用できる良い配慮だと感じますが、難点を1つ挙げるとすれば、下画面のタッチ操作のクセで、つい上画面もタッチペンでタッチしてしまい、じれったくなることがしばしばあります。
拡大表示してみると、画像部分もちゃんと拡大されます。
ただし、表示がシャープになるまでに、ちょっと時間がかかります(1〜2秒程度?)
またスクロールさせた場合は、それまで表示されていなかった範囲を表示するのに、やはり時間がかかります。
基本的に3DSのブラウザは、機能的にはPSP-3000PBのブラウザと似ていますが、3DSのほうは(下画面のみとはいえ)タッチ操作が可能であり、文字入力やリンクのクリックが非常にやりやすいです。
また、上下2画面により縦方向の見通しが良いのも、3DSの利点であり、これらのハード的なメリットにより、PSPのウェブブラウザよりも格段に使いやすくなっている、と感じます。
個人的には3DSを購入する際、タッチパネルを備えていることから、インターネットの閲覧端末としての利便性の高さを期待していましたが、これまで使用している限りでは、その期待を殆ど満たすものだと感じています。
蛇足ですが、同じくタッチパネルを搭載している中国製Androidタブレット端末のレスポンスの鈍さを、改めて感じざるを得ません。
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当ページの作成時点(2011年8月初め)では、私はまだ3DS専用ソフトは「スーパーストリートファイターW」しか購入していませんが、「ニンテンドーeショップ」でダウンロードできるゲームのデモ動画なども合わせて、3D表示はかなり面白い機能だと感じます。
具体的には、3Dで構成されているゲーム画面において、表示にも遠近感を持たせることで、視点を従来の2次元平面内(上下左右)に加え、奥行方向でも明確に変化させる(距離に応じて目の焦点を合わせる)必要があり、この点はゲームプレイにおける、画面内の認識の仕方を大きく変化させるものだと感じています。
雑誌「日経トレンディ」の2011年4月号に掲載されている、任天堂の宮本茂氏の談話の中で、「ちょっとだけ(ルービックキューブを考案した)ルービック博士に近づけたかなと思っている」(127p)とのコメントがありますが、今後の展開によっては、それだけ新しい世界を見せてくれるゲームが生まれてくる可能性もあるのでは、と考えます。
ただこの点は、実際に奥行方向の認識が必須となるゲームをプレイしてみないと断言はできないので、今後の楽しみにしたいと思います。
(正直、「ストW」ではゲームプレイ自体には立体感の必要が無いので、まず「ゼルダの伝説」あたりを購入してみたいと考えている)
他方で、やはり難点と感じる部分も幾つかあり、具体的には、
- スライドパッドと十字キーの位置:
Lボタンの使用しやすさ、またA・B・X・Yボタンと同じ高さにあるという点では、スライドパッドのほうが格段に使いやすい。(十字キーでは下過ぎる)
しかしスライドパッドでは、各方向の正確な入力が難しく、またオンオフになるスライド幅が掴みにくい。(例えば、「ストW」のコマンド入力が難しい)
- 同じ明るさ設定でも、上画面は下画面より明らかに暗い。
- バッテリーの持ち時間が、DS Liteより格段に短い。
といった点があります。
特にスライドパッドと十字キーについては、ゲームを快適にプレイするうえで、改良の余地が大きいようにも思われます。
ともあれ3DSについては、例えば
amazon.co.jpのレビューを見ても、主に3D表示機能について賛否両論が激しいことが伺えますが、個人的には(宮本茂氏も先述の談話の中で語っていますが)単純に「触ってみて楽しいガジェット」であり、また20年以上前に初代ゲームボーイを買ってもらったときに匹敵するワクワク感を感じさせてくれたものなので(そうでなければ10万円の1/4も出して買わない)、今後その世界が大きく広がっていくことを、切に願いたいです。
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