購入の背景

約2年前に据え置き型のメガドライブ・ジェネシス互換機「GAME JOY」を購入してから、「ダライアス2」をメインにメガドラのゲームソフトを遊んできましたが、その後携帯型のファミコン互換機「Pocket Boy FC-360」を購入した際、ほぼ同じ外観のメガドラ互換機MD-360」が販売されていることを知りました。

「FC-360」でのプレイの手軽さを体験したので、「同じくメガドラのソフトも、携帯機でもっと手軽に遊んでみたい」と思い、その後ちょくちょく「MD-360」の販売状況を調べていましたが、取扱いショップを見つけることができませんでした。

しかし2011年6月に、似た機能を持つ「RETROGEN」という互換機が販売されているのを知り、

  • 洋ゲー店ブログ | MD・GENESIS携帯型互換機。予約受付。(洋ゲー販売店「bit-games」のブログ)
    http://game-you-ten.bit-games.com/?eid=302653

上記URL先の記事を読んで「これなら購入してみたい」と感じました。

直ぐに購入できるショップ等は無いか?と調べたところ、Yahoo!オークションに1品出品されているのを発見。

即決価格は7,800円でしたが、「ダライアス2」を手軽に遊べるようになるなら買う価値はあると考え、(オークション落札価格の上限撤廃のため)数年ぶりに有料サービス「Yahoo!プレミアム」に登録して落札しました。

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商品が到着、パッケージを見てみる

「はこBOON」で商品が到着

落札商品が到着。

今回は商品の発送方法には、私の住んでいる地域(北海道)向けで最も送料が安く設定されていたことから、「はこBOON」を選択しました。

商品代金の支払い後、商品到着までは、通常のネット通販と同じように迅速に対処していただきました。


「RETROGEN」のパッケージ

メガドラ・ジェネシスの携帯型互換機「RETROGEN」のパッケージ

実際に見てみると、意外にずんぐりとしていてボリュームを感じるものでした。


「RETROGEN」のパッケージ・表側

パッケージの表面。

電源に乾電池ではなく内蔵充電池を採用している点は、(良し悪しは別として)大きな特徴だと感じます。


「RETROGEN」のパッケージ・裏側

パッケージの裏側では、英語ともう1ヶ国語(スペイン語と思われる)による商品解説が記載されています。

説明によると、本商品の画面サイズは2.8インチとのことで、FC-360(2.5インチ)と実際に比較しても、確かに少し大きいことが確認できます。

また左下には、この手の製品には珍しく?メーカーに関する(と思われる)記載があり、それによるとメーカー名は「INNEX」とのことです。

メーカーページを見てみると、「RETROGEN」の紹介ページがありました。

  • Video Game Accessories and Distribution at Wholesale Prices
    http://www.innexinc.com/product_detail.php?prod_id=RB-GEN-1100&brand=65&page_nume=0

もう1つ、このパッケージには「FIRECORE」とのマークが各所にありますが、裏面ではこれについて「Digital Media Cartridge, Ltd.」のトレードマーク、との解説が記載されています。

ネットで検索したところ、

  • Digital Media Cartridge Announces New 32-Bit Technology Chip for Low-Cost, All-in-One TV Game Market. - Free Online Library
    http://www.thefreelibrary.com/Digital+Media+Cartridge+Announces+New+32-Bit+Technology+Chip+for...-a0132407304

上記URL先ページで同社に関する(と思われる)ニュース記事が掲載されていましたが、同社のウェブサイトを見つけることはできませんでした。


「RETROGEN」のパッケージ・側面01

パッケージ側面を見ていきます。

これは前側。


「RETROGEN」のパッケージ・側面02

正面に向かって右側の側面。


「RETROGEN」のパッケージ・側面03

向かって左側の側面。

全体としてシャープであり、見やすいデザインになっています。

また紫色がメインのパッケージデザインは、個人的にはメガドライブのイメージ(一見地味だが、中身は堅実)に合っている、とも感じます。


「RETROGEN」のパッケージの蓋

蓋部分はこのように、2箇所の小さいマジックテープを用いた開閉式です。

普段の収納用としての用途を想定していると思われ、なかなか気の利いた配慮だと感じます。


箱を開けた状態

箱を開けてみると、まず薄いスポンジシート(写真では上に避けてある)が敷かれており、その下に「RETROGEN」本体などが収納されていました。

ちなみに本体画面には、ゲーム画面を模した保護シート(と思われるもの)が貼られていた・・・ようですが、私が初めて確認した時点では、既に画面から剥がれた状態でした。


ケーブルの収納部分

電源ケーブルとAV出力ケーブルは、本体収納スペースの上側の中に入っています。


説明書の収納部分

一方下側の中には、説明書が入れられていました。

このあたりのコンパクトなまとめ方は、個人的にはなかなか好みです。


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パッケージ内容を見てみる

メガドライブ・ジェネシス互換ゲーム機「RETROGEN」のパッケージ内容

「RETROGEN」のパッケージの内容物を並べてみました。

左の上は説明書で、その下はゲーム画面を模した画面の保護シート(と思われる)。

右の一番上が「RETROGEN」本体で、その下が電源ケーブル・AV出力ケーブルです。

電源ケーブルの接続はUSB形式で、「RETROGEN」本体側はミニUSB端子、その反対側は通常のUSB端子となっています。


「RETROGEN」の説明書

説明書(全て英語表記)は、紙1枚の片面に印刷されたシンプルなものですが、内容は必要な事柄が上手くまとめられている、と感じます。

このあたりは、メーカー名(「INNEX」)を明記して販売している商品ならではの責任ある配慮、という印象です。


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「RETROGEN」本体をチェック

メガドライブ・ジェネシスの携帯型互換ゲーム機「RETROGEN」の本体・前面

ここからは「RETROGEN」の本体を見ていきます。

まず前面ですが、この商品では先述したゲーム画面を模した保護シート(?)の他に、更に画面に直接透明の保護シートが貼られていました。

ただし気泡が多数入っており、またシートの角には取っ手が付いているので、本来は購入後の使用時に直ぐ剥がすものだと思われます。(※当ページでは剥がさないでおいている)


方向キーと6つのボタン(A〜C、X〜Z)は、意外にも金属っぽい表面となっており、高級感と頑丈さを感じます。 この金属感がメッキによるものなのか、それとも薄い金属板を成形したものなのかは未確認です。

6ボタンは本体サイズの都合上か、配置の角度がかなり急になっているものの、きちんと3つづつ2列に並べられているのは、個人的に嬉しいところです。

方向キーは表面になだらかな起伏は設けられているものの、私が使用してきた他のゲーム機のものと比べると平坦で、親指の感触による上下左右の認識がちょっとしづらいと感じます。
また押してみると、弾力は強めですが、他方で最下点まで押しても「ジワッ」とした感触が続き、メリハリが無い点も、私としてはちょっと物足りなさがあります。(6ボタンのほうは、対照的にクリック感が強い)

据え置き型のGAME JOYのコントローラーは逆にクリック感が強すぎますが、このあたりの調整は互換機における大きな課題とも感じられます。


方向キーの右上にある黒いボタンは「メニューボタン」という名称になっていますが、基本的には「リセットボタン」と同じ働きをしているようです。

このメニューボタンと画面を挟んだ対称の位置に有る黒いボタン(6ボタンの左上)は、「スタートボタン」です。

これは勿論ゲーム中のポーズにも使用できますが、メガドラソフトでの使用が多いA〜Cボタンと距離がかなり離れているため、動きの激しいゲーム(アクション、シューティング等)でのポーズは、正直かなりやりにくいです。

十字キーの右下にはスピーカー(モノラル)、6ボタンの下にはバッテリー残量を示すLEDランプ(残量が少なくなってくると段々光ってくる)があります。


「RETROGEN」の本体・背面

背面は、前面と打って変わって非常にシンプルです。

ただし側面部の各種プラグやスイッチについて、名称などが浮き出たかたちで成形されているのは、ファミコン互換機「FC-360」よりも親切です。


「RETROGEN」の本体・上面

本体上面では、カートリッジ挿入部分が大部分を占めており、バネ式の蓋もちゃんと設けられています。 

左のプラグはAV出力用、右側はヘッドフォン出力用です。


「RETROGEN」のカートリッジ挿入口を開けてみる

カートリッジ挿入口の蓋を、指を入れて開けてみました。

カートリッジの抜き差しは、正直ちょっときつめで、力とコツが必要です。


ヘッドフォン端子の使用状態

ヘッドフォン端子にケーブルを接続すると、このように斜めに出る状態になります。

プラグにぐらつき等は特に無く、しっかりとしたものです。


AV出力ケーブルを接続した状態

こちらは反対側の端子に、AV出力ケーブルを接続した状態。

斜め向きにケーブルが出るのは、ヘッドフォン端子と同様です。


「RETROGEN」の本体・底面

「RETROGEN」の本体底面。

まず左に見える台形状のプラグは、充電用ミニUSBケーブル接続端子です。

その直ぐ右には、充電状態を示すLEDランプがあります。

更に右側には、外部出力時の「PAL」「NTSC」の切り替え用スイッチ、その右は電源オン・オフ用スイッチが設けられています。(いずれもスライド式)

またミニUSB端子の左には、ストラップの取り付け箇所があります。

これらはいずれも、本体の面から殆ど出っ張っておらず、誤操作を防ぐための配慮が感じられます。


「RETROGEN」の本体・側面01

正面から見て左側の側面。

真ん中に、音声ボリューム調節用のダイヤルが設けられています。

ダイヤルの位置は、本体を持ったときに左手指(特に人差し指)に当たりにくい位置となっており、これもゲーム中の誤操作が少ないです。

一方で、ダイヤルの出っ張り具合は丁度良く、ボリューム調節のしづらさはありません。


「RETROGEN」の本体・側面02

反対側(右側面)には、何もありません。


充電中の状態

ミニUSB端子に付属のケーブルを繋ぎ、充電しているところ。

ここでは、以前購入したサンワサプライのUSB・AC電源変換用アダプター「ACA-IP 13」を用いて、AC100V電源から充電を行っています。

説明書によると入力はDC5V/300mAとなっていますが、これは「ACA-IP 13」でカバーできる範囲であり、私が試している限りでは、問題無く充電が行えています。


充電中には、右隣のLEDランプがく点灯し、充電が完了すると緑色になります。(説明書では「yellow」と記述されている)

充電時間と使用時間については、説明書には

  • 最初の使用時には、11時間充電してフルチャージ状態にする。
  • その後の充電時間は、毎回3時間程度で済む。
  • ゲームプレイ時のバッテリー維持時間は、4〜6時間程度。

との内容が記載されています。

実際に使ったところ、最初の使用時に11時間も充電しなかった(数時間でLEDが緑色に変化した)ですが、その後使用している限りでは、バッテリー維持時間は2〜3時間程度、充電時間は1〜2時間程度であり、説明書の記載よりは全体的に時間が短い感触です。

一度、LEDの色に関わらず11時間充電しっぱなしにしておけば、その後は説明書どおりの充電・使用時間になるのかもしれませんが、それはまだ確認していません。


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動作を確認してみる

「RETROGEN」のメニュー画面・1ページ目

まずゲームカートリッジを入れず、「RETROGEN」本体のみで電源を入れてみます。

この場合、自動的に「メニュー画面」が表示されますが、本体設定などの項目が出るわけではなく、内蔵ゲームの選択が行えるのみです。


メニュー画面・2ページ目

「RETROGEN」本体の内蔵ゲームは全12種類で、ミニゲームということを考えても、正直どれも一昔前の水準、という印象を受けます・・・が、単純ながら意外に遊べるものもあります。

内蔵ゲームについては、後の項で更に取り上げることにします。


「RETROGEN」で「ダライアス2」を起動

一度電源を切り、いよいよMD版「ダライアス2」を起動してみたところ、全く問題無く立ち上がりました。

ここでは、画面に最初から貼られていた保護シートをそのままにしているので、気泡が非常に目立っており、ゲーム画面が見づらくなっていますが、実際に目で見たときには画面側の発光が強いため、気泡はこの写真ほどは目に付かないです。


「RETROGEN」で「ダライアス2」をプレイ

早速プレイしてみると、画面表示は殆ど問題は無いですが、BGMに何か違和感がありました。

その後プレイを重ねたところ、どうもBGMの音程が全体的に下がって再生されているようです。

据え置き型互換機の「GAME JOY」でプレイしたときは全く違和感は無かったので、このBGMの音程が狂う点は、「RETROGEN」の大きな欠点だと感じざるを得ません。

また「ダライアス2」のプレイでしか確認していませんが、ゲーム中の画面の処理落ちについては、「GAME JOY」よりもこの「RETROGEN」のほうが起きやすくなっている、と感じます。

一応、プレイに致命的な支障が生じる水準ではありませんが、ダライアス2の最終面ではBGMとボス敵出現のタイミングが明らかにずれてしまいます。


左側から見た画面

ダライアス2の、特に背景が暗めなステージ(1面など)をプレイしていると、背景が何かチカチカする感覚がありました。

これは何が原因だろうか?とちょっと考えたところ、「ニンテンドー3DSの裸眼3D画面を見たときとちょっと感覚が似ている」と思ったので、「RETROGEN」の画面を左右に各々ちょっと傾けて見てみたところ、明るさに明らかに違いがありました。

まず右の写真は、1面でポーズをかけ、ちょっと左側から撮影したものです。


右側から見た画面

こちらは右側から撮影したものですが、明らかに左側から撮影したものよりも、背景が暗くなっています。

画面全体が十分に明るければ(本体のメニュー画面など)、特に違和感は感じませんが、この点はBGMほどではないものの、残念なところです。

ちなみに、画面を見て違和感が生じるのは画面を真正面から見たときで、ちょっと左側から見るようにすると、ほぼ違和感が無くなります。
(僅かに斜めから画面に向かた状態でゲームをするのは、やはりちょっと具合が悪いものがありますが)

ただ液晶画面の表示自体は、非常に鮮明で見やすいです。


「RETROGEN」で「ストライダー飛竜」を稼動

ここからは、私が持っているメガドラ用ソフトを、片っ端から稼動させてみます。

まずは「ストライダー飛竜」ですが、画面は十二分に見やすく、やはりBGMの音程が低いと感じる他は、特に問題無く動きます。

ただし、縦方向のスクロール時に若干、水平方向にノイズっぽい画面表示の乱れが生じることがあります。 (これは「ダライアス2」のスタッフロールでも生じていた)

また、このゲームのようにA〜Cボタンのうち2つ以上を使用するゲームでは、ボタンの配置角度が急なので、操作に慣れが必要と思われます。


「RETROGEN」で「フェリオス」を稼動

次にナムコのSTG「フェリオス」。

縦方向のスクロールがメインのゲームですが、こちらは思ったほど表示の乱れは感じませんでした。


(このゲームに限らず)スピーカーからの音は、ボリュームを上げると割れ気味になります。

またスピーカーの位置が方向キーの直ぐ右下なので、知らないうちに抑えてしまって音がいきなり小さくなり、ちょっとドキッとすることがあります。


「RETROGEN」で「スペースハリアー2」を稼動

これは「スペースハリアー2」。

ちょっと不気味な雰囲気の敵が、小さいながらも鮮明な画面でしっかりと動き回ります。


「RETROGEN」で「アフターバーナー2」を稼動

これは「アフターバーナー2」。

擬似3DSTGも、問題無く動作します。


「RETROGEN」で「シャイニングフォース」を稼動

シミュレーションRPGの「シャイニングフォース」。

小さい文字も、ちゃんと視認できます。

ただし、元々のフォント自体が見づらいもの(潰れ気味な形状など)の場合は仕方が無いですが。


「RETROGEN」で「アドバンスド大戦略」を稼動

「アドバンスド大戦略」は、私は持ってはいるものの、これまでプレイしたことはありません。

ここでは入っていたセーブデータを立ち上げてみたのみですが、文字や各種表示は問題無く見ることができると思われます。


「RETROGEN」で「レッスルボール」を稼動

この「レッスルボール」も、立ち上げてデモ画面を再生させただけですが、問題無く動きました。


「RETROGEN」で「6-PAK」を稼動

これは「GAME JOY」の購入時におまけとしてつけられた「6-PAK」です。

表記が全て英語の海外版ソフトですが、ちょっと試した限りでは、6本入っているゲーム全てが普通にプレイできました。


「RETROGEN」で「6-PAK」内の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をプレイ

初代の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」を、このような小型のゲーム機でしっかりと遊ぶことができるのは、嬉しい限りです。


「RETROGEN」で「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をテレビ出力・01

次に、付属のAV出力ケーブルを使って、アナログブラウン管テレビ(20年近く前から使用)にゲーム画面を出力してみました。

写真では主に縦方向に縞模様が出ていますが、これは撮影環境の都合によるもので、実際の画面ではこのような模様は出ません。

また、実際の見た目はもうちょっと綺麗です。


「RETROGEN」で「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」をテレビ出力・02

実際に目で見たときの画質は、鮮明さや表示の安定感で、据え置き型の「GAME JOY」よりも劣ると感じます。

また音も割れることが多く、テレビ出力機能の質は高いとは言えません。


「RETROGEN」で「ダライアス2」をテレビ出力

「ダライアス2」をテレビ出力。

純正のメガドライブや、互換機「GAME JOY」が使用できる環境であれば、「RETROGEN」でテレビ出力を行うメリットは 無いと思われます。


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「FC-360」「PSP-3000」と大きさを比較

「FC-360」と「RETROGEN」の大きさを比較

ここでは、私が持っている他の携帯ゲーム機と大きさ等を比較してみます。

まずはファミコン互換機「FC-360の本体と並べてみました。

正面から見た大きさはほぼ同じですが、画面は「RETROGEN」のほうが若干大きいのが見て取れます。

(「FC-360」の画面は2.5インチ、「RETROGEN」は2.8インチ)


「FC-360」と「RETROGEN」の厚さを比較

次に厚さを比べてみると、「RETROGEN」のほうが若干厚いようです。


「FC-360」と「RETROGEN」の画面の明るさを比較

両方ともゲームを起動して、画面明るさ比較を試みました。

「ダライアス2」の画面は基本的に暗めではありますが、それでも白いフォントを見比べると、「RETROGEN」のほうが暗いです。

ただし、私が実際にプレイしている限りでは、「RETROGEN」の画面が「FC-360」より暗すぎて見づらい、ということは全くありません。
(あくまで、並べてみたときにはっきりと違いを感じる、ということ)


「FC-360」と「RETROGEN」の箱の大きさを比較(正面から)

「FC-360」と「RETROGEN」のを並べてみました。


「FC-360」と「RETROGEN」の箱の大きさを比較(上面から)

箱の厚みを比較。


「RETROGEN」と「PSP-3000」の大きさを比較

ソニーの「PSP-3000PBと「RETROGEN」を並べてみました。

両方とも手にとってみると、やはりPSPの高級感が際立って感じられます。


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内蔵ゲームをチェック

「RETROGEN」の内蔵ゲーム「Cross the Road」のタイトル画面

ここでは「RETROGEN」本体に内蔵されているゲームを、メニュー画面のリスト順にチェックしてみます。

1つめは、交通量の多い道路を渡るゲーム「Cross the Road」です。

特に難易度設定などの選択メニューはありません。

画面最下部の権利表記に、肝心の企業名などが全く表示されていないのが、怪しさを醸し出しています。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「Cross the Road」のゲーム中画面

ルール説明なども当然のように無い中で、何回かプレイしたところ、このゲームの目的は、画面上部3箇所に設けられている空きスペースまで、無事に道路を渡って自機キャラクター(最初は画面最下部中央に登場)をゴールさせることのようです。

ただ、自機の左右方向の操作は方向キーで行いますが、自機の前進はA・Bボタンで行う(後退は無し)ので、思った通りに動かすには慣れが必要です。

またステージが進むと、自動車の台数がみるみる増え、かなり圧迫感を感じるようになりますが、同時にそれらを避けて渡り切ったときは、ちょっと爽快感があります。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JACK'S PEA」のタイトル画面

次のゲームは、ジャンプアクションの「JACK'S PEA」。

ゲームタイトルの意味は「ジャックと豆の木」という意味かと思われますが、私がプレイした限りでは、豆の木は全く重要な役割を果たしていません。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JACK'S PEA」のゲーム中画面

ゲーム自体は、画面内に左右に移動する2つの足場が現れ、タイミングを見て上の足場にジャンプすると、また次の足場が上に現れる・・・というのを延々と繰り返すものです。

とはいえ、足場の位置関係を見計らってタイミングよくジャンプして登っていくのは、背景の青空と相まって、意外に爽快さがあります。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JEWEL MAGIC」のタイトル画面

次は、落ちものパズルゲームの「JEWEL MAGIC」。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JEWEL MAGIC」のゲーム中画面

内容自体は「コラムス」に似ていますが、ブロックは同じ色でも「三角形」と「逆三角形」の2種類があり、瞬間的に判別するのにかなり手間取ります。

また「コラムス」ではブロックが落ちても、僅かな時間はブロックの順番の入れ替えが可能ですが、この「JEWEL MAGIC」では下に落ちた瞬間に順番が固定されてしまい、非常にシビアです。

「6-PAK」で本家コラムスが遊べるので、正直こちらの「JEWEL MAGIC」を遊ぶだけの気力は起きません。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「CURLING 2010」のタイトル画面

これはボール投げゲーム「CURLING 2010」です。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「CURLING 2010」のプレイ中

ルールは、左右に移動しつつ自陣にあるボールをひたすら相手側に向かって投げ、自陣のボールが無くなったら勝ち、というものです。

勿論、相手側もこちらにボールをバンバン投げ返してくるので、それに負けないように的確・迅速に自機をボールに合わせて投げる、ということが必要になります。

また、相手が投げてきたボールが自機に直接当たると、一定時間動けなくなる(逆に相手側に当てると、相手が動けなくなる)ので、この点も上手く生かすことが必要です。

・・・とは言っても、ステージ数は短く、私は2〜3回のプレイでクリアしてしまいました。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「AIR HOCKEY」のタイトル画面

次のゲームは「AIR HOCKEY」。

「RETROGEN」に収録されているゲームの中には、開発企業?の名前(「Devworks Game Technology」)が表示されているものが幾つかあり、これはそのうちの1つです。

ちなみにこの企業名で検索してみると、該当企業のものと思われる、下記のサイトがヒットしました。

  • Devworks Game Technology
    http://www.devworks.com.br/

「RETROGEN」の内蔵ゲーム「AIR HOCKEY」のタイトル画面

ゲーム画面は、ゲームセンターにあるエアホッケーを真上から見たような状態で、内容もエアホッケーそのものです。

ただ、玉を弾くパッド?の操作が非常に重く、かなり慣れが必要だと感じます。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「MAZE 2010」のタイトル画面

これは迷路ゲームの「MAZE 2010」。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「MAZE 2010」のゲーム中画面

内容は、迷路に落ちている宝石を全て集めて、制限時間内にゴールに辿りつけば面クリア、というものです。

勿論、ステージが進むと条件が厳しくなるものの、正直かなり簡単でした。
(私は最初のプレイで、全面クリアできた)


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「WALL-BREAKING」のタイトル画面

これは戦車で戦うゲーム「WALL-BREAKING」です。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「WALL-BREAKING」のプレイ中画面

ゲーム画面は、昔ファミコンでナムコが発売していた「バトルシティ」を彷彿とさせますが、こちらの「WALL-BREAKING」では自軍の本部?は無く、とにかく敵戦車を全て倒せば面クリア、というものです。

私はまだあまりプレイしてはいませんが、「RETROGEN」の内蔵ゲームの中ではちょっと手が込んだもの、という印象です。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「SNOWBOADING」のタイトル画面

次はスポーツゲームの「SNOWBOADING」。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「SNOWBOADING」のゲーム中画面

スノーボードとはいうものの、実質的には簡易なレースゲーム、という感じです。

操作は、Aボタンを押すと加速し、離した状態だと一定速度で進み続ける、ということのようです。

昔の擬似3Dのゲームにもよくあった難点ですが、このゲームでも、コース中に出てくる氷や木などのパースが狂っており、遠くから迫ってきたのを「これなら避けられる」と思っていても結局当たってしまう、ということが多いです。

とはいえ、本機の収録ゲームの中では、なかなか内容が凝っており、爽快感が得られる作品です。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「BREAK THE FIRELINE」のタイトル画面

これはシューティングゲーム「BREAK THE FIRELINE」。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「BREAK THE FIRELINE」のゲーム中画面

画面構成は「スペースインベーダー」に似ていますが、

  • 自機の弾がかなり連射が効く
  • 敵がたまに自機に向かって飛んでくる
  • 敵を倒していると各種アイテム(自機の1upや、ある色の敵を全て消す等)が出る
など、かなりアレンジがされています。

またステージが進むと、敵弾のスピードが異様に速くなって難易度が格段に上がります。

この作品も内蔵ゲームの中では、かなり楽しめるものだと思います。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「CHECKER」のタイトル画面

これはパズルゲーム「CHECKER」で、「Devworks Game Technology」によるゲームの1つです。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「CHECKER」のゲーム中画面

ルールは言葉で上手く説明できませんが、「CHECKER」で検索すると同様のパズルゲームがかなりヒットするので、内容自体はポピュラーなもののようです。

この作品は、内蔵ゲームでは珍しく操作も快適で、パズルが好きな人は楽しめるかと思われます。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「MAHJANG SOLTAIRE」のタイトル画面

これはパズルゲーム「MAHJANG SOLTAIRE」。

「ATGAMES」の表記がありますが、これは日本の同名のネットゲームサービスではなく、海外企業の名前だと思われます。

検索してみたところ、下記サイトが該当企業のものか・・・と思われますが、正確には確認していません。


  • atgames
    http://red022.redmedia.com.tw/front/bin/home.phtml

「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JACK'S PEA」のタイトル画面

ウィキペディアによると、日本では「上海」と呼ばれているゲームとのことで、ゲーム画面は確かにお馴染みのものです

ただし「RETROGEN」の内蔵版は、グラフィック・操作性ともにいまいちであり、また牌のシャッフルもあまり良くありません。(同じ牌が隣り合っていることがかなり多い)

しかし内容(ルール)のシンプルさと、本体に内蔵されている手軽さから、個人的には内蔵ゲームの中で最もプレイ頻度が多いゲームです。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「NAVAL POWER」のタイトル画面

内蔵ゲームの最後は「NAVAL POWER」です。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「NAVAL POWER」のゲーム中画面

写真は撮影の都合上、かなり見づらいですが、ゲーム画面の右側には升目が用意されています。

どうやらコンピューターと対戦するタイプのゲームであり、任意の升目を選んでAボタンを押すと爆撃?が行え、敵艦にヒットしたかどうかが表示される・・・と思われますが、如何せんその表示自体が何を表しているのか良く分からず、正直このゲームだけは、未だにルールが良く分かりません。

ちょっと調べたところ、「NAVAL POWER」には制海権という意味があるとのことで、やはりプレイヤーとCPUがお互いの陣地を探りつつ交互に攻撃しあう・・・というルールだとは思われます。

(いわゆる海戦ゲームの一種でしょうか?)


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方向キーを修理してみる

Yahoo!オークションで落札した「RETROGEN」が到着後、早速ゲームをプレイしていましたが、3日目に方向キーが段々効かなくなり、最後には全く反応しなくなってしまいました。

(具体的には、最初は右方向の反応が無くなり、その後に他の方向にも反応が無くなった)

オークションの出品者の方は、初期不良について1週間の保証をつけていたので、交換してもらおうか、と思いましたが、一方では操作していた感覚から「トラブルの原因は簡単なものではないだろうか?」という気がしたので、「自分で分解して原因を探り、治してみたい」という好奇心が強くなり、分解を試みました。

(※今回は、管理人が感電の危険性を承知の上で分解などを行ったものであり、決して人に勧められるものではないことをご了承願います。)

(※2012/3/9追記・訂正:その後使用を重ねたところ、十字キーの異常は接触不良ではなく、バッテリー残量が少なくなったときに突然起こるようです。
 そのため、本項で記述している措置は、特に行う必要は無いと思われます。
 追記・訂正が遅れたことを、お詫びいたします。)

「RETROGEN」の背面ビスをゆるめる

まずは+の精密ドライバーを使って、「RETROGEN」の背面6箇所のビスを緩めます。

ビスは特にきついということもなく、緩めて外すことができました。


「RETROGEN」の背面ビス6本

外したビスは、このようなものです。


「RETROGEN」の背面カバーを外す

ビスを全て外した後、背面のカバーを慎重に外してみます。

前後のカバーは、ビスのみで固定されているもので、外すのは簡単でした。


「RETROGEN」内部の基板・カートリッジ端子ソケット側

基板側を上から見てみました。

方向キーは、この基板と前側カバーの間に挟まれており、両者を分けることが必要になります。

しかしそのままでは外せる感触が無く、何処で固定されているのか?と見てみると、カートリッジ端子ソケットの両端あたりの上に、銀色の頭のビスが計2本ありました。


「RETROGEN」の内蔵ゲーム「JACK'S PEA」のタイトル画面

それらのビスを外すと、案の定、基板と前側カバーを分離できるようになりました。


「RETROGEN」の基板と、方向キーのパーツ

基板と方向キーのパーツを見てみましたが、焦げや汚れ等の異常は見当たりませんでした。 (焦げたような臭いも無し)

(※今回の修理時には丁度バッテリーが切れていたので、写真では充電用ケーブルで充電しつつ、本体の動作確認のために、しばしば電源をオンにしています。

本来これは危険を伴う行為だと思われるので、その点はご留意願います。)


方向キー接点の動作確認をしてみる

基板やパーツには、(少なくとも見た目には)何ら異常が認められなかったので、動作確認をすることにしました。

・・・と言っても、方向キーのゴムの接点部分(小さく黒い部分)を、基板側の各接点(4ヶ所)に押し付けてみる、という非常に簡単なものです。

その結果、やはり何の問題も無く反応して動作したので、今回のトラブルは、どうやらパーツ同士の組み合わせに何らかの問題が生じた結果なのでは・・・?と推測しました。


方向キーのゴム

方向キーのゴムを見て気になっていたのが、円盤状の基部が完全な円形ではなく、(本体を正常な持ち方をしたときの)下側がちょっと欠けたような形状になっている、ということです。

試しに、方向キーのゴムを基板に乗せてみると、欠けている部分はどうやら、スピーカーの線を避けるためのものと思われます。


方向キーのゴムが、スピーカーの線に重なってしまう

・・・しかし、接点部分がちゃんと重なるようにゴムを載せると、スピーカーの線が基板から方向キーの位置側に出るように固定されているため、ゴムの基部が線に完全に乗っかってしまい、欠けている部分が全く意味を成していませんでした。


方向キーのゴムの基部を切り欠いてみた

この乗っかりによる高さは結構大きく、これが今回のトラブルの原因になったのでは?と考えたので、スピーカーの線に干渉しないよう、方向キーのゴムの基部の該当部分を、ハサミで切り欠いてみました。

これで、基板とゴムの接点を合わせた状態でも、ゴムが線の上に乗ることはなくなりました。


方向キーのパーツを組み合わせる

再び本体を組み立てるため、まずは方向キーのパーツを組みます。

ゴム側の非常に小さい4本のピンを、方向キーの部品側の穴に嵌める必要があり、これは細かい作業でちょっと手こずりました。


前カバー側の方向キーが嵌る部分

組んだパーツを嵌める、カバー前側の該当部分はこのような形状です。


バッテリーは、液晶画面の下に配置されている

これはちょっと蛇足ですが、液晶画面は配線側を中心にめくることができます。

そうすると、液晶画面の場所の下に、薄い形状の充電池が配置されているのが確認できます。


前側カバーと基板を組んでみる

方向キーと6ボタンのパーツを前側カバーに嵌めた後、いよいよ基板と合わせてみます。

その前に方向キーは、ゴムの切り欠き部分が下側に来るよう、向きを確認する必要があります。

また、液晶画面の表面と、前カバー側のガラスの内側にはが付きやすいので、今回は拭き取り用の柔らかい布を使い、できる限り埃を取り除きました。

・・・と書くと短いですが、実際には方向キーの向きを間違えたり、埃が画面の内側に残っていたりと、すんなりは行かず、3〜4回は分解・組み立てを繰り返す羽目になりました。

埃については、「エアダスター」があれば除去が楽だったかもしれない、と今更ながら考えるものです。


組んだ後に動作確認

組んだ後に、早速電源を入れて動作確認すると、方向キーの動作は完全に復活していました。

その後、当ページの作成時点まで4〜5日プレイしている限りでは、全く問題は生じておらず、とりあえずは一安心しています。


(※2012/3/9追記・訂正:その後使用を重ねたところ、十字キーの異常は接触不良ではなく、バッテリー残量が少なくなったときに突然起こるようです。
 そのため、本項で記述している措置は、特に行う必要は無いと思われます。
 追記・訂正が遅れたことを、お詫びいたします。)


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使用した感想

当ページの作成時点では、入手からまだ1週間程度ですが、購入してまもなくトラブルはあったものの、その後の対処により、現在まで問題無く使用できています。

BGMがおかしい、という難点はあるものの、手軽な携帯ゲーム機で、個人的に思い入れが強い「ダライアス2」をプレイできるのは、やはり嬉しいことです。

また製品の作り自体は、全体として堅牢な感触があり、またボタンやスイッチの配置にも配慮がみられ、この手の製品としては高い水準のものだと感じます。

メガドライブには、アーケードゲームの移植作など良作が多いと感じているので、それらに手軽に触れられるよう、今後もできるだけ長く、この「RETROGEN」と付き合っていきたい、と考えています。

(兎に角、壊れないことを願うのみ)


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