以前購入したバッファロー社製のファミコン風USBゲームパッド「BGC-FC801/SV」」が、訳あって使用不能になってしまったため、新しいゲームパッドを購入することにしました。
ネット検索で情報をいろいろ見て、耐久性と使い勝手が良さそうな製品を探し、最終的にはamazonのレビューを読んで、ELECOM(エレコム)のUSBゲームパッド「JC-U2912FSVD」を買うことに決定。
(当初はPS(プレイステーション)2用のコントローラーと変換コネクタも候補に挙げていましたが、今回は価格の安い「JC-U2912FSVD」にしました。)
私は殆どシューティングゲームしかやらないので、アナログ機能は必要無いですが、近年ポピュラーなアナログスティック2本付きのコントローラーは、私は手に取ったことが無く、その点で今回は、商品到着がちょっと楽しみでもありました。
amazon.co.jpで購入した「JC-U2912FSVD」のパッケージ表側。
私が購入したのは2009年10月で、価格は税別1,449円と、かなりお手ごろでした。
とはいえ、パッケージを実際に手に取ってみると、かなり重厚さを感じたものです。
ちなみに私には良くわかりませんが、「ファイナルファンタジーXI動作認定ゲームパッド」「ゲームコントローラー5年連続ナンバー1」の表記があります。
パッケージ裏面。
コントローラーの各部名称や機能、仕様について、基本的な事柄が記載されています。
パッケージ側面。
個人的に黒っぽい色が落ち着くので、今回は「ダークシルバー」を購入しました。
パッケージの下面。
製品の保証規定が記載されています。
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ゲームパッド本体を取り出してみました。
複雑な曲面が用いられたフォルムと、2本のアナログスティックが、個人的にはかなり新鮮でした。
手触りについては、光沢のある部分(この製品では黒)はツルツル、つや消しの部分(同・灰色)はザラザラしています。
またこのコントローラーは、各ボタンの連射設定が可能です。
具体的には、真中の4つの小さいボタンのうち、中の2つ「AUTO」「CLEAR」を用いて設定する方式です。
パッドの前面(上面?)には、4つのボタンが設けられています。
このうち「5」「6」のボタンは、遊び(特に左写真での上下方向)が大きいです。
つるつるの裏側。
パッドの形状は、なかなか持ちやすいものです。
側面。
敢えてモールドが設けられているのは、滑り止めの意味もあると思われます。
下側(グリップ側)。
左のスティックは、デジタルモードでは十字キーと同じ機能を果たすことができます。
もっとも、入力のオン/オフが切り替わるスティック角度を感覚的に掴む必要があるので、実際に2Dシューティングゲームに使用するのは難しいと思います。
また右側のスティックも、(設定画面で確認できますが)4方向が各々「1」〜「4」ボタンに対応しています。
ゲーム中にスティックに誤って手(親指の側面)が触れやすく、その場合意図しない入力が起こるので、注意が必要です。
アナログとデジタルのどちらでコントローラーを使用するかは、本体真中に付いているスイッチで切り替えます。
デジタルモードでは、このスイッチが緑に、
アナログモードでは赤く点灯します。(スイッチを押すたびに切り替わる)
ちなみに、アナログスティックの上面(指に接する部分)はゴム製で、形状もちょっと凹んでおり、親指にフィットしやすくなっています。
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付属の説明書とCD-ROM。
ドライバは、このCD-ROMでパソコンにインストールする必要があります。
説明書によると、コントローラーをパソコンに接続すると、自動的にWindows標準ドライバがインストールされますが、その場合は設定画面がWindows標準のものとなるため、コントローラーの機能を十分に利用することができないとのことです。
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パソコン側で、コントローラーの各種設定を行うことができます。
画像はWindows2000のもので、「マイコンピュータ」 > 「コントロール パネル」 > 「ゲーム オプション」 > 「プロパティ」タブで、設定画面に辿り着きます。
「プロパティ」画面で更に、タブを選択することで、各種の設定が行えます。
これはボタン設定画面です。
アナログスティックの動作設定画面。
振動機能のテスト画面。
アナログスティックの入力により、マッサージ器のようにコントローラーがぶるぶる震えるのを確認できます。
ドライバのバージョン等の表記。
ちなみに、これら設定画面の表記は全て英語になっていますが、添付の説明書に詳しい解説(勿論日本語)が載っているので、困ることは無いかと思われます。
これは「プロパティ」ではなく、「ゲーム オプション」の「コントローラー ID」タブのほうの画面です。
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十字キーは、内部のゴムとの間に遊びが無く、しっくり来る押し心地です。
私がこれまで使ってきたコントローラー(昔のゲーム機やファミコン風USBゲームパッド「BGC-FC801/SV」)では、十字キーには必ずカタカタと若干の遊びがあり、それが当たり前だと思っていたので、このしっかりした感触は意外でした。
私は正直、シューティングゲーム(「東方Project」等)しかプレイしないので、十字キーの遊びが無くなることで精密な操作がやりやすくなるのは、非常に助かります。
ただ、左手親指の付け根をあまり内側に持ってくると、十字キーの操作中に左アナログスティックに親指側面が触れ、誤操作を起こすことがあるので、注意が必要です。
とりあえず、このコントローラーの購入(2009年10月初め)から当ページの作成時点(2010年3月上旬)まで、約6ヶ月使用しています(※1日平均1時間未満)が、十字キーの弾力が若干柔らかくなってきた他は、特に変化は無く、ゲームプレイに支障もありません。
(※当ページの掲載写真は、商品の到着直後に撮影したものです。)
約1,500円でこの品質ということで、個人的には非常に満足しています。
※検索結果:
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使い始めてから2年ほど経った頃に、十字キーの一方向だけ(押した後に戻る)弾力が無くなり、正常にゲームの操作ができなくなりました。
これは前に使っていたファミコン風USBゲームパッドと同じ状態で、やはり安価な製品の寿命が短いのは仕方が無いか・・・とも思いましたが、使用感が良かっただけに勿体無く、何とか修理できないかと、2011年9月ころに分解を試みました。
ということで、まずは本体裏側のネジを精密ドライバーで外していきます。
外した本体外装のネジ。
外装を外したところ。
最初に開けたときは正直、内部に細かいゴミ等がたくさん入り込んでおり、非常に汚い状態でした。
あまりに見苦しかったので、この後の写真は、できる限り掃除した後に分解の過程を再現して撮影しています。
ちなみにグリップ部分外側の一部が、別パーツとして分離するようになっていますが、これが組立時には外れやすく、ちょっと難儀しました。
LRボタンのコネクターを外し、前後に完全に分離します。
写真の手前側(基板が付いているもの)が、操作ボタンのある側です。
内部の基板は2枚あり、まず上になっている緑色の基盤を外します。
この基板は、アナログスティックとLEDランプを担当しているようです。
そして、2つめの基板を外します。
ネジを外し、2つめの基板をめくったところ。
この基板には、十字キー等のボタンの接点が備えられています。
十字キーの接点(写真の右側)は特に押す頻度が高いためか、真ん中に磨かれたような光沢がありますが、接触が悪くなるような状態は見当たりませんでした。
そこで十字キー側のパーツを見てみると、柔らかいゴムパーツと組み合わさっています。
このゴムパーツの黒い箇所(計4つ、導通があると思われる)が押されて基板に触れることで、十字キーの操作が入力されるようです。
そしてこの黒い箇所のうち1ヶ所だけが、もげてしまっていました。
(度重なる入力動作により、ゴムが磨耗し弱くなったためと思われる)
十字キーとゴムパーツを分離したところ。
ゴムパーツの導通部分の裏側には突起があり、これが十字キー側の筒状のダボに嵌るようになっています。
しかし問題の箇所は、導通部分が周囲をくりぬかれたように外れています。
このため十字キーを押しても、筒状のダボがゴムパーツ側にできた穴をすり抜けてしまい、そのために(ゴムによる)自然に戻る弾力が得られなくなっていたと思われます。
できるだけ簡単な方法で、あり合わせの材料で何とかできないかと思案した結果、下記の対策を考え付きました。
- 硬めのビニールを十字キーと同じ形に切り、ゴムパーツの突起が通るように4箇所に小さい穴を開ける。
- このビニールを、十字キーとゴムパーツの間に挟む。
これによりビニールが「帽子のつば」のような役目を果たし、押したときにゴムパーツの穴を(十字キー側の)筒状ダボが通らなくなる。
ビニールを問題箇所のみにしなかったのは、他の箇所が同じ状態になった場合への備えです。
これでコントローラーを組み立て直し、十字キーを押してみると、問題の方向だけ弾力が若干弱めで頼りないものの、一応元に戻るようになりました。
またゲームを実際にプレイしてみても、問題なく操作が可能でした。
ということで、安っぽく簡易な方法ですが、何とか元通りにゲームがプレイできるようになりました。
私の使用頻度がそれほど高くないこともあるとは思いますが、「東方Project」のSTGを専らプレイし、本項の記述時点(2013年8月)まで使い続けることができています。(「東方輝針城」体験版も問題ない)
ただ、ゴムパーツの黒い接点部分にゴミが付くと、(どのボタンでも)接触が悪くなるので、いずれにしても定期的な分解清掃は必要と思われます。
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- 2010/3/8:作成、アップロード
- 2013/8/2:細部をいろいろ変更、十字キーの簡易修理を追加
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