2011年の東日本大震災と福島第一原発事故をきっかけに、LEDランタンについて興味を持ち調べたところ、ジェントスの「EX-777XP」にレイオバックの「Sportsman Xtreme 300 Lumens Area Lantern」と、想像以上に性能・機能の評価が高い製品があるのを知りました。
以前から、夜にしっかり本を読める程度の明るさが得られるランタン(兼非常用ライト)が欲しいと思っていたので、購入を考えつつ更に関連製品を見てみると、より小ぶりな
GENTOSの「Explorer EX-757MS」を見つけました。
このモデルについて購入者レビューを見たところ、
- 電源が単三電池4本で、何かと扱いやすい。
- 横方向の明るさは「EX-777XP」に匹敵する。
- 「EX-777」を単三電池と単一用スペーサーで使う場合、明るさで「EX-757MS」に勝るのは最初の1時間程度のみ。
といった点が特に魅力的だったので、思い切って購入することにしました。
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今回は楽天市場の「Webby」で、2011年7月に購入。
連休直前に注文したので、いつもの通販購入より、商品到着まで1日ほど長くかかりました。
梱包の中では紙がクッションとして入れられており、商品の破損などは全く生じていませんでした。
ソニーのニッケル水素電池「サイクルエナジー」の
を同時に購入しており、合計金額は消費税・送料込みで4,666円でした。
「EX-757MS」のみの価格は2,599円ですが、今回の購入ショップでは3,500円以上購入で送料無料になるので、ニッケル水素電池の同時購入はその条件を満たす狙いもありました。
明細書の裏側には、返品・交換・保証についての注意書きが掲載されていました。
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パッケージは透明プラスチック製で、想像よりもコンパクトでした。
パッケージの裏側。
側面では、写真入りで商品の特徴が紹介されています。
パッケージの透明部分からは、中のランタン本体が見えます。
斜め下側から。
パッケージを開封。
中身を並べてみました。
ランタン本体と付属品は、透明プラスチック製の台に嵌め込まれて固定されています。
他には説明書と製品パンフレットが、小さく折り畳まれて入っていました。
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説明書の表側には「安全上の注意」や「ご使用上の注意」、保証規定などが記載されています。
一方裏側には、使い方などの解説が掲載されています。
製品パンフレット。
ただし掲載されているのは懐中電灯ばかりで、LEDランタンが載っていないのは意外でした。
付属のストラップとカラビナ(吊り下げ用の金具)。
カラビナは金属製で、よほど手荒に扱わない限り長持ちしそうです。
付属のテスト用乾電池。
説明書に「本体価格に電池代は含まれておりません」と記載されているだけあり、流石に日本国内では見ないブランドです。
もっとも当ページの作成時点(購入から3日目)では、ニッケル水素電池の使用を優先しており、この付属乾電池はまだ使っていません。
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ランタン本体は、実際に手にとってみるとかなり小型で、500mlのペットボトルより一回り小さい程度です。
しかし、各所のつくりは非常に丁寧であり、ほどよい重量感もあります。
斜め下側から。
本体下部(ホヤの下)は、表面に薄い金属板が巻かれており、透明なホヤ内部の銀色に輝く構造部と相まって、予想外に高級な印象があります。
ランタンの裏側や側面は、いたってシンプルです。
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これはランタンの最上部で、曇りがかった透明プラスチック製のドーム形状になっています。
この「EX-757MS」では光源部分(ユニット)が回転可能になっており、右写真は光源が上に向いた状態。(基板もちょっと見える)
このまま点灯させると、懐中電灯のように使用できます。
本体上部側面のツマミを回すと、光源ユニットが回転します。
右写真は回転の途中で、基板の向きが変化しています。
光源が可動範囲いっぱいまで回転し、完全に下側(ホヤ内部)を向いた状態。
光源ユニットの回転範囲は、本体前面側の180度に限定されています。(360度ぐるっとは回らない)
また、つまみの反対側はストラップの取り付け部になっています。
下側(ホヤの内部側)から。
これは発光部分が完全に上側を向いている状態で、内側は何も無い黒い半球状です。
ここから側面のツマミを回していくと、発光側がだんだんと顔を現してきます。
発光部が完全に下を向いた状態。
ホヤの透明度が高いため、基板などがはっきり見えます。
ユニット真ん中の発光部分が見やすいように、角度を取ってみました。
真ん中に黄色の小さい四角が見え、これが直接の発光部です。
このままスイッチを入れて発光させると、目がくらむぐらい眩しいです。
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ホヤ内下部の反射部分。
形はほとんど円錐形ですが、表面には同心円状に凹凸が設けられています。
この幾何学的な形状は、綺麗な銀色と相まって美しさがあります。
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ランタン本体の下半分に巻かれた金属板は、渋い緑色の光沢があり、高級さ・堅牢さを感じさせます。
(手に持つとひんやりする)
この前面側には、製品ロゴの印字の他に、動作用スイッチと本体認識用表示灯が備えられています。
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本体最下部の、蓋と本体側の境目部分。
写真ではネジ山部分が殆ど見えませんが、本体の最下部は、ねじ込み式の蓋になっています。
本体の底面(接地面)。
蓋の外周部分は表面がゴムで覆われており、これによって
の際に滑りにくくなっており、目立たない箇所ながら利便性が高められています。
また蓋の真ん中には、付属の吊り用金具「カラビナ」を引っ掛けるための金属製フックが備えられています。
フックの基部はスィーベル状で、自由に回転します。
カラビナを付けて持ち上げたところ。
吊る相手側の強度が十分であれば、重さのあるランタンも、不安無くしっかり吊り下げておけそうな感触です。
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電池収納部の蓋を開けたところ。
蓋はねじ込み式ですが、内部の金属端子部分は、蓋が回転しても位置が変わらないように、基部ごと自由に回転します。
ちなみに、本体を横にした状態で蓋を開け閉めすると、蓋を回すたびに外側の吊り用フックがパタパタと動いてちょと煩わしいので、開け閉めは蓋側を上に向けた状態(本体を逆さにした状態)で行うのが良いと思われます。
本体の電池収納部の奥。
ショップ掲載の購入者レビューでは、電池収納部のガタの大きさが指摘されていましたが、実際に見てみると、確かにスペース的にかなりの余裕が感じられます。
内壁には電池を入れる向きを示すマークが、各箇所に記載されています。
電池を入れたところ。
ここでは付属の乾電池ではなく、同時購入したニッケル水素電池を入れています。
やはりこの段階で、けっこうガタがあります。
このまま蓋を閉めてみます。
蓋の閉めにくさは購入者レビューでも多数指摘されていますが、実際にやってみると、最初は確かに戸惑いました。
具体的には、蓋側の金属端子部分が基部ごと自由に回ってしまうため、蓋を閉める前に位置を正しく合わせるのが、なかなか難しいです。
また、何とか位置を合わせたと思って蓋を締めていくときも、手の感触的にいまいち確信が持てず、「これで本当に大丈夫なのか?」と若干不安があります。
ただ蓋を締めた後は、内部の電池がぐらつくこともなく、蓋自体もしっかりと固定されます。
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ニッケル水素電池を無事入れたところで、早速実際にスイッチを入れて点灯してみました。
このランタン「EX-757MS」では、本体前面のスイッチを1回押すと明るさが最も強い「High」、またスイッチを入れてから3秒以内にもう一度スイッチを押すと、明るさが抑えられた「Low」になります。
写真は、ソニーのニッケル水素電池「サイクルエナジー シルバー」を開封したままの状態で入れて点灯させたもので、、光の強さは「High」です。
(※この項の写真はフラッシュ無しで撮影していますが、実際に肉眼で見た場合とは、光の明るさ・色の現れ方などが若干異なっています。)
撮影時は電池を入れたばかりということもありますが、「High」では直視するとちょっと目が眩むほどの明るさでした。
しかし光の色が暖色なので、暗い部屋の中で点けると、なかなかに風情があります。
(写真は白っぽさが強くなっているが、実際に見るともう少し赤みがある)
本体下の周囲に生じる影は、このようになります。
この影の形状(根元が暗い、ホヤ内の2本の支柱の影が大きい)も、楽天市場などの購入者レビューで指摘されていた通りですが、私としては特に不便を感じません。
次に光源の向きを180度回転させ、本体を上から吊り下げた状態で、下向きに照らしたときの明るさを確認してみました。
ここではニッケル水素電池の充電器を照らしています。
(充電器を置いた)テーブル上面とランタンの距離は、正確には計っていませんが、大体120〜140cmというところです。
光の強さは「High」ですが、肉眼で見たときも、電池や充電器本体の印字などを、はっきりと読み取ることができる明るさでした。
次に、ランタンを吊る高さと明るさは同じ条件で、amazon.comの電子書籍端末「kindle2」の表示文字を十分に読めるかどうか試してみました。
写真ではちょっと暗めな感じですが、実際に眼で見たときは、十分に読める明るさでした。
明るい範囲はそれほど広くは無い(直径1mも無い?)ものの、小さいLEDランタンでこれだけの明るさが得られることには、強く驚かされました。
ただし後述しますが、数時間ほど点灯を続けると、「High」でも「Low」と殆ど明るさが変わらなくなってしまいます。
かわって光源をホヤ内部に向け、「kindle2」のすぐ近くに置いてみたところ。
実際に眼で見たときは、この写真よりももう少し明るめでしたが、上から吊るした場合と異なり、光の強さが均一ではない(ランタンから遠くなるほど暗くなっていく)点は同じです。
このランタンを利用して、暗いところで本を読む場合は、光源の向きや置き方などに工夫が必要になると思われます。
逆に言うと、上手い置き方さえできれば、十分快適に本を読むことができる明るさが得られます。
最後に、光源を下側に向けた状態で、その角度をちょっと変化させてみました。
この写真は、普通どおり真下に向けた状態(明るさは「Low」)ですが、
ちょっと光源を前方に回していくと、照らされる範囲を変化させることができます。
これは、当ページの作成時点(2011/7/24)では、まだ思いつきで試している段階ですが、例えば棚の縁にランタンを置き、棚の前方のみを照らす、といったことができそうです。
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まずランタン本体を手に取ったときには、各部の質感や構造、手ごたえから、全体として品質の高さ・高級さを強く感じました。
そして実際に点灯させてみると、想像していた以上の明るさが得られ、これなら私が望んでいた用途(部屋の照明を消した中で本を読む)を十分に満たせる、と感じたものです。
また、このランタンの光はただ明るいのみでなく、光の「色」が非常に雰囲気のあるもので、暗い部屋の中で点けると部屋にあるものが陰影を伴って照らし出され、何とも言えない暖かい気持ちになります。
LEDでこの雰囲気の光を作り出せるというのは非常に意外でしたが、これが「GENTOS」の実力なのか・・・と感じ入りました。
とにかく個人的には、外観に質感、手に持ったときの手ごたえ、それに光の質と、所有していること自体に嬉しさを感じる製品です。
気になるのは実用上の電池の持ちですが、ソニーのニッケル水素電池「サイクルエナジー シルバー」を開封したままの状態で入れ、1日目に約1時間、2日目に3時間ほど点けっぱなしにしてみたところ、「High」でも「Low」と明るさが変わらない状態になってしまいました。
(スイッチを入れた直後は明るいが、1秒ほどで暗くなってそのまま安定する)
とはいえその状態でも、光源を本体上側に向けた状態で置き方(照らし方)を工夫することで、暗いところでも十分に本を読める明るさは確保できるようで、この点はまだ試行錯誤をしている段階です。
とりあえず、今のところは入れた充電地の電気をまだ1回も使い切っていない状況なので、今後も使用を重ねて電池の持ち具合や本体の耐久性を確かめていきたいと思います。
※2013/7/8追記:
購入から約2年が経ちましたが、日常生活(夜間の移動時や読書など)で毎日使っているにも関わらず、破損・故障は全く生じていません。
ホヤの透明部分を金属に擦ってしまい、ちょっと傷はつきましたが、支障なく使えており、寿命の点でも非常に優れた製品だと思います。
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