以前使っていた「コードレスWASHABLEバリカン Caldeie(カルデイエ)」の切れ味があまりにも悪かったので、楽天市場でバリカンを探していたところ、1,000円台で販売されているテスコム社のバリカン「スキカット TC311」を発見。
低価格製品ながら購入者レビューの評価が存外に高く、「次に買うならこれにしようか」と思っていたところ、「Caldeie」が動かなくなってしまいました。
分解して修理をしてみようかとも思いましたが、刃の切れ味があまりに悪いのでその気力も起こらず、2011年9月末に本製品の購入を決意。
amazon.co.jpや楽天市場のレビューを読みつつ、販売条件(価格、送料、支払方法)で納得できるショップを探したところ、今回は楽天市場の「ムラウチ」さんで購入することにしました。
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今回の注文品はメーカー取り寄せだったので、商品の発送は注文の6日後となり、その約3日後に私の家(北海道)に到着しました。
購入価格は、送料・税込みで計2,121円。
段ボール箱を開けると、紙を丸めたクッションが入っており、
その下に、緩衝材のシート(プチプチ)で包まれた商品が入っているという、非常に丁寧な保護状態でした。
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緩衝材を取ると商品の他に、明細書と保証書貼付用の「販売店シール」が入っていました。
その明細書(お買い上げ票)と「販売店シール」。
「販売店シール」は、商品到着日の日付を、購入者が自分で記入する必要があります。
「スキカット TC311」のパッケージ。
全体的にシンプルで温かみのあるデザインで、同じバリカンながら、寒色主体でシャープな印象の「Caldeie」のパッケージとはまた異なる印象です。
手に取った感触は「Caldeie」より軽かったですが、これは本製品がバッテリー内蔵式でないことによると思われます。
パッケージ前面。
親子で散髪している ?写真から、本商品の販売ターゲットが想像されます。
パッケージの後面には、セット内容や商品の特徴など、一通りの解説が掲載されています。
パッケージ側面。
バリカンの刃の部分が水洗い可能である旨が、簡単に紹介されています。
もう片側の側面は、付属品リストやバーコード等が記載されているのみです。
パッケージ上面。
商品カラーを示すアイコン等が記載されています。
パッケージ底面は、記載内容自体は上面とほぼ同じ。
パッケージの蓋を開け、次の項でセットの内容を見ていきます。
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パッケージを開け、中身を並べたところ。
本製品は家庭用AC100Vコンセントにつないだまま使用するタイプなので、ACアダプターや充電用スタンドはありません。
その他にも「Caldeie」と比べて、
- 付属アタッチメントの種類が多い
- はさみや櫛が付いていない
といった点が異なります。
ともあれ、低価格品ならではの洗練されたセット内容という印象です。
説明書は全16p(表紙含む)。
中身は程よい字の密度で、読みやすさへの配慮が感じられます。
説明書ではカット方法の解説も、3pにわたり記載されています。(右写真はそのうち2p分)
バリカン本体。
購入時点では「ロングアタッチメント」が装着された状態で、ケースに入っていました。
この「ロングアタッチメント」は透明な緑色で美しく、最初見たときにまず目を奪われました。
バリカン本体の前面。
形状は絶妙な曲面で構成されており、実際に手に持って使ってみると非常に馴染むもので、メーカーのこだわりが感じられます。
縦に並んでいる数字は、「ロングアタッチメント」装着時の刈り高さ調節を示すもので、単位はmmです。
バリカンの背面。
縦に並んだ楕円形の窪みは、「ロングアタッチメント」装着時のストッパーが嵌る箇所です。
バリカンの側面。
右手で本体を握った際に親指が当たる場所に、スライド式の電源スイッチが配置されています。
ちなみに反対側の側面には、スイッチ等は何もありません。
バリカンの命とも言える刃の部分。
実際に1回使ってみたところ、切れ味は非常に良好であり、スムーズに髪を刈ることができました。
刃の裏側。
刃は例によって、メンテナンスや清掃用に、基部ごと取り外しが可能になっています。
表側から刃をアップ。
色合いの関係でかなり見づらいですが、「ご使用前後に刃面に、必ず注油を」との注意書きが白地で記されたシールが、刃のすぐ下に貼ってあります。
これは正直、実際に肉眼で見ても判りづらいです。
刃を取り外したところ。
モーターの回転を刃の左右方向の往復運動に変える構造は、定番と思われます。
ただし、このバリカンでは小さい「お掃除レバー」を前方(刃のある方向)に起こすと、上の刃が下の刃と平行に浮き上がるようになっています。
レバーの後ろ向き(刃のあるほうと反対側)に力を入れて刃を浮かせるのではないので、注意が必要です。
当ページの作成時点では、まだこのバリカンを1回しか使っていませんが、この方式だと2枚の刃の間が(奥が狭い楔形ではなく)等間隔の空間になるので、付属のブラシで間の毛を取りやすいと感じました。
ただ、機構の構成パーツが非常に小さく、特に「お掃除レバー」は(知らないうちに)強い力を加えて折ってしまいそうで、気をつける必要があります。
バリカン本体から電源コードが出ている根元の部分。
電源コードつきの手持ち機器では強度が気になる部分ですが、とりあえずこの製品では、適度な柔軟性を持ちつつしっかりとした作りであるものの、かと言って物凄く強度が高そうとも感じられません。
バリカンは使用時に向きを頻繁に変えるだけに、長期間の使用を重ねたときに、根元部分でコードの変形が集中・反復されることで断線が起こらないか・・・というのは、ちょっと懸念されます。
購入価格が2,000円以下だったので、反復使用のタフさにはあまり期待しないほうがよいかもしれませんが、毎日毎日繰り返して長時間使う、というのでなければ、それほど心配する必要は無いようにも思われます。
電源プラグ部分は普通のAC100V用プラグで、ここは強度的な問題は無さそうです。
ちなみに電源コードの長さは1.9m(説明書の記載数値)で、コンセントの近くでカットするのであれば、作業に支障は無いと思われます。
逆に言うと、コンセントから遠い場所で使う場合には、別途電源タップ等が必要になると思います。
付属オイルと掃除用ブラシ。
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「ロングアタッチメント」は透明な緑色が美しく、ついついじっくり眺めたくなります。
「ロングアタッチメント」の裏側。
刈り高さを固定するためのストッパーと、そのストッパーを外しスライドさせるためのボタンが備えられています。
「ロングアタッチメント」を本体に装着した状態。
このアタッチメントでは、刈り高さは10mm・20mm・30mm・40mmの4段階に調節できるとのことです。
ロングアタッチメント装着状態の側面。
本体の薄いグリーンと、アタッチメントの濃く透明な緑色が、よくマッチしています。
ロングアタッチメント装着状態の背面。
使用時には、ストッパーが「カチッ」と本体にしっかり嵌っているのを、確認する必要があるとのことです。
こちらは「刈り高さアタッチメント」。
この製品では計2つが付属しており、これは9mm・12mm用です。
アタッチメントの装着向きを変えることで、刈り高さを変更できます。
こちらは3mm・6mm用のアタッチメント。
材質的には、適度な弾力がありながらも強度はかなりしっかりしている、という感触です。
刈り高さアタッチメントを、バリカン本体に装着したところ。
アタッチメントの弾力はちょっと硬めなので、最初の使用時には本体との脱着にちょっと手間取りましたが、その分本体としっかり組み合わさり、髪のカット時に外れる心配がほぼありませんでした。
「Caldeie」のアタッチメントは柔らかめで、カット時に外れやすかったので、この違いは流石に国内メーカー製品だと感じます。
ただしこのアタッチメントは構造上、バリカン本体の表側にも装着することができる(できてしまう)ので、注意が必要と思われます。(というより、最初私は表側につけてしまいました)
尤も手に持ってみれば、間違っていることにすぐ気付くとは思います。
これは「スキ刈りアタッチメント」で、大きさは刈り高さアタッチメントより小ぶりです。
スキ刈りアタッチメントの前面をアップ。
本体に装着する向きで、スキ刈り量の「大」「小」を選べます。
スキ刈りアタッチメントは、刈り高さアタッチメントと異なり、取り付け位置はバリカン本体の表側です。
サイズ上、間違ってバリカンの裏側に取り付けることはできません。
これは髪カット用のアタッチメントではなく、刃の取り外し時に使う「刃保護キャップ」です。
刃にキャップを取り付けたところ。
2枚の刃を上手くカバーするようになっており、刃を外すときにこのキャップを使うことで、指に刃が直接当たらずに済みます。
刃保護キャップの取り付け状態を、裏側から見たところ。
表側と違って下方向に面積が大きく取ってあり、刃を外すため力を入れても、キャップが外れにくいように配慮されているようです。
もっともキャップの嵌り具合自体がかなり硬めなので、使用時に簡単にキャップが外れることは無いと思われます。
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当ページの作成時点(2011/10/12)では本製品を1回しか使っていませんが、切れ味は数年前に買った「Caldeie」とは雲泥の差で、丸刈りにするにも、芝を刈るように伸びた髪の毛を刈ることができました。
そのスムーズさは「やはりバリカンはこうだよ」と改めて感じさせるもので、丸刈りも20分以内でスイスイと快適にでき、以前のバリカンでの苦労はなんだったのか?と思わせられました。
また、付属アタッチメントとバリカン本体のしっかりとした組み合わせ具合にも、製品の品質の高さが強く感じられます。
ただ、実売価格が2,000円未満〜と安価な製品であるだけに、耐久性がどの程度なのか、というのが最も気になるところで、実際amazon.co.jpの購入者レビューでは、「少ない使用回数で刃の基部が壊れた」との報告が複数あります。
ただしその点については、下記ページで小さいボルト・ナットを使った修理事例が紹介されていました。
- TESCOM TC311 修理法(ウェブサイト「daybreak」内)
http://www16.atpages.jp/bonvoyage230/tc311/index.html
-
amazon.co.jpの「TESCOM TC391-G」のレビュー
(※機種は異なりますが、刃の周辺の構造は同じようです)
このバリカンはスムーズで心地良いカットできるるだけに、(丸刈り以外に使う予定は無いですが)できるだけ長く使いたいと思っているので、今後もし壊れた場合は、上記の情報を参考に自分で修理してみたい、と考えています。
※メーカーのサイト:
- テスコム
- http://www.tescom-japan.co.jp/
- 電動バリカン TC311
- http://www.tescom-japan.co.jp/products/beauty/hair_clippers/TC311.html
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