製品が到着。
今回、イーモバイルでの手続き時(2012年2月末)には「発送は2〜3週間後」と言われていましたが、実際には数日後(3月初め)に到着という迅速さでした。
梱包のダンボールをを開けると、
「GP02」のパッケージと、付属のサービス品(はがき台のカードと、付箋のセット)が入っていました。
私が4年間使ってきた「D02HW」と違い、ドライバやユーティリティ等のCD-ROMが無いのが意外でした。(それだけ機能の洗練が進んでいる、ということでしょうか)
また、一般的なネット通販のような「お届け明細書」も同封されていました。
(明細書自体にも記載がありますが)この明細書は、保証を受けるときに必要になるとのことです。
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「PocketWiFi GP02(ブラック)」のパッケージ。
A5サイズ×厚さ4cm程度とコンパクトです。
パッケージを開けると、まず各種の書類が入っており、
それらを取り出すと、「GP02」本体とバッテリーが現れます。
またこの左半分(バッテリーが嵌っている側)の下に、ACアダプターやUSBケーブルが入っています。
セット内容を並べたところ。
左は「GP02」本体とバッテリー、また右は上からACアダプター、USBケーブル(長・短)です。
付属の各種書類。
左は保証書で、「GP02」本体とACアダプター用の各1枚。
右は「かんたんセットアップ」で、こちらは「基本編」「ポータブルデバイス編」の2種類となっています。
ちなみに「ポータブルデバイス編」では
- ニンテンドーDSi/3DS
- PSP-2000/3000
- iPod touch
- iPad
の各種機器について、暗号化方式「WEP」での接続・設定方法が解説されています。
また、無線LAN初期設定(SSID、WEPキー、WPAキー)が記されたシールも付属しています。
これらの重要情報は、「GP02」本体の中(蓋を開けたところ)の貼付シールにも記載されています。
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「PocketWiFi GP02」の本体。
パッケージと同じく、黒で統一されたシンプルでかっこ良いデザインです。
また、丸みを帯びた形状はかなり手に持ちやすいもので、携帯用機器としての配慮が感じられます。
本体前面には、ちょっと曲面を帯びたガラス?が用いられているようです。
購入時の状態では、このガラス面に保護フィルムが貼られており、剥がしやすいように小さいタブも付いています。
ただ、このフィルムが貼ってあるままでも実際の使用に差し障りは無さそうなので、本ページの作成時点(2012/3/6)では購入時の状態のままで使用しています。(本ページの掲載写真も全て、フィルムが貼られたままの状態)
また、ここでは(バッテリー等を入れていないので当然)消灯した状態になっており分かりづらいですが、この面の上側にはモノクロディスプレイが備えられており、本機の稼動状態(通信接続、バッテリー残量など)が表示されるようになっています。
今まで私が使ってきた「D02HW」(右側)と並べてみました。
流石に、Wi-Fi機能を備えバッテリーを搭載する「GP02」のほうが一回り大きいですが、それでも十分にコンパクトだと思います。
ちなみに「GP02」のサイズは、縦約10cm×横約5.5cm×厚さ約1.5cmというところです。
USBケーブルの接続プラグは、本体の下側側面に備えられています。
これにより、付属ケーブルによる充電(ACアダプターで家庭用コンセントからも可能)が可能。
またパソコン本体につなぎ、(「D02HW」と同様に)USB接続のデータ通信カードとしても使用できます。
本体の右上側面には、
のスイッチ(計2つ)が備えられています。
スイッチの形状は本体側面にフラットになっており、手に持ったときに指が引っかかることはありません。
かと言って押しづらいこともなく、使いやすさに良く配慮されたデザインだと感じます。
ちなみに右写真で、スイッチの右側に見える小さいタブは、前面の保護フィルムから出ているものです。
「GP02」本体の裏面。
この面は取り外し可能になっていて、またガラス製の前面・プラスチック製の側面と異なり、表面には滑りにくい布のような加工がされています。
この加工により、本体がより手に持ちやすくなっています。
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いよいよ付属の「かんたんスタートアップ」に従い、使用するための準備を行います。
まず、「GP02」の本体内にSIMカードとバッテリーを入れるため、裏蓋を開けます。
裏蓋自体に書かれている説明の通り、カチッと手ごたえがあるまでちょっとスライドさせると
蓋を外すことが出来ます。
そして、まず上部のスロットにSIMカード(EM chip)をセットします。
ここで入れているカードはD02HWで使ってきたものですが、「GP02」ではカードのIC部分(金色の部分)が本体側を向くようにして入れる必要があります。
(つまり、白い面が上側を向く)
この入れ方は勿論、付属の「かんたんスタートアップ」にも書かれています(SIMカードの切り欠き部分の向きも指定されている)が、それでも「表(に見える側)が下向きになって良いのか?」と、正直ちょっと戸惑いました。
ちなみにSIMカードスロットの隣(写真の右側)には、マイクロSDカードスロットも備えられており、ここにカード(最大32GBまで対応)を入れることで、「GP02」に外付けUSBメモリーとしての機能を持たせることも出来るとのことです。(ただし、私はまだ未使用)
またその反対側(SIMカードスロットの左側)には、本機の設定を初期状態に戻すための「リセットボタン」があります。
SIMカードを入れたら、端子の位置・向きを確認して、付属のバッテリーをセットします。
ちなみにバッテリーには
- Li-ion Battery
- 商品コード:PBD02GPZ10
- 定格:3.7V 2,200mAh(8.2Wh)
等の仕様が記載されています。
「かんたんスタートアップ」によると、付属バッテリーは十分に充電されておらず、初回の使用前には満充電にすることが必要とのことなので、USBケーブルとACアダプターで家庭用コンセントから充電することにしました。
右写真では、長いほうのケーブル(長さは1m以上ある)を接続しています。
バッテリーの充電状態については、「GP02」本体のディスプレイ表示で確認することができます。(後述)
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バッテリー充電を済ませたところで、いよいよ「PocketWiFi GP02」を起動させてみます。
(※ここでは、私がメインで使っているデスクトップPC(日立の「FROLA 330W DG4」、Windows XP Professionalにアップグレード済み)にUSB接続して、以前の「D02HW」と同じような使い方をしています)
最初にPCに「GP02」本体を接続すると、自動的にドライバがインストールされます。
ただし今回は念のために、トラブルの元になるのを避けるため、先にインストールしてあった
を、先に削除しておきました。
そして「GP02」本体を接続すると、PC画面右下のタスクバーに「新しいハードを認識した」旨が表示され、その後の画面指示に従い再起動。
しかしインストーラーが立ち上がらず、もう1回PCを再起動するとウィザードが開始されて、正常に本機が認識されました。
(※具体的な原因は分かりませんが、このトラブルは私のPC環境によるものだとは思う)
右写真はその認識直後の状態で、ディスプレイの表示内容から、電波の基地局を探しているものと思われます。
ここで一旦状況が変わり、右写真は「GP02」を接続したままでPCを立ち上げた状態です。
(※説明書によると、本当は良くないとのこと)
ディスプレイの表示内容は、左上隅がおなじみの電波強度、右上隅がバッテリーの残量(ここでは満充電)。
左下隅は「インターネット接続モード」で、ここでは「オート」となっています。
ここで「GP02」本体の「電源/Wi-Fi」ボタンを約1秒間押すと、Wi-Fi機能がオンになります。
ディスプレイの上真ん中には「Wi-Fi」マークが表示され、また下の真ん中には暗号化方式の種類(ここではWEP)、その右にはWi-Fi接続している機器の数(ここでは接続していないのでゼロ)が表示されます。
この状態で外部機器1台をWi-Fi接続すると、右下の数字が「1」になります。
ちなみにこの「GP02」に接続可能な機器は
の計6台(つまり、この6台同時にインターネット利用が可能)とのことです。
ただしこの状態では、まだインターネットは利用できません。
そこで、Wi-Fi接続機器(ここではAndroidタブレット「Ziio 10」を使用)でブラウザを起動すると、「GP02」側が自動的にインターネットへの接続を行います。
接続が完了すると、「GP02」のディスプレイ上真ん中の「Wi-Fi」マークの横に、地球型のマークが表示され、インターネットが利用可能になったことが示されます。
ちなみに本機のネット接続・切断は、バッテリー節約のためなのか、接続機器側の動作(ブラウザの起動など)と連動して行われているようです。
この「GP02」では、「D02HW」のようなユーテリティソフトは無く、代わりにウェブブラウザ上で動作する「設定ツール」が用意されています。
これは、デスクトップ上の黒い「EM」アイコンで起動することができ、右写真のように各種情報の参照などが可能です。
インターネットの送受信を示すWindowsの画面右下タスクバーのアイコン表示は無く、リアルタイムの通信状況が確認できないのが、ちょっと残念です。
(2012/3/9追記:Windowsのコントロールパネルの「ネットワーク接続」で、本機に該当するアイコン(「ローカルエリア接続」になっている)のプロパティから、タスクバーへのインジケータ表示の設定が行えます。)
また、この画面は定期的に更新されるようで、そのときにブラウザがオフライン状態だと表示されなくなります。
とはいえ、ユーテリティソフトが常駐しない分、PC自体の動作も「D02HW」使用時よりちょっと軽くなったようで、このシンプルさについては魅力が高まっているとも感じます。
またこの「設定ツール」画面から、「GP02」の説明書(PDF形式、166ページ)をダウンロードすることができます。
※この説明書は、イーモバイルのサイト(下記)でもダウンロード可能になっています。
- Pocket WiFi (GP02):スペック
http://emobile.jp/products/hw/gp02/spec.html
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今回は2012年2月末に、イーモバイルさんのほうから電話があり、それまでの(4年間続けてきた)契約より2割ほど割安なコースへの変更を勧められ、その中で「GP02」の提供を無料で受けられる(ただし2年契約が条件)とのことだったので、そのまま受けたものです。
(「D02HW」を返送しなくて良い、というのも、トラブル時への備えとして決め手となった)
とはいえ、私自身は以前から「PocketWiFi」のことは知ってはいたものの、特に利用する必要は無いのでは・・・と思っていました。
(モバイル機器でのWi-Fiは既に、NTTの光回線とモバイルルーターのCovia「CMR-330」)で利用できるので)
しかし、今回の「GP02」を試しに使ってみると、まずPCにUSB接続して通常のデータ通信カードと同様に使えるというのが、プラスの方に想定外でした。
(本当は、前の機種「GP01」も同じことが可能だったようですが、残念ながら私はてっきりWi-Fi専用機器だと思い込んでいました)
そして同様と言っても、(先にも書きましたが)「D02HW」のようにユーティリティーソフトを常駐させておく必要が無いので、PCの動作が少し軽くなったようで、この点も「D02HW」に代わって使用するだけの十分な魅力だと感じています。
Wi-Fiについては、当ページの作成時点(2012/3/6)では
で試していますが、(WEPの設定も含めて)全く問題無く使用できています。
特に私の使用環境では、(「CMR-330」の設置場所が遠いためか)「Ziio 10」でのWi-Fi接続が芳しくありませんでしたが、今回の「GP02」だと近いので、確実にネットの閲覧ができるようになったのは助かっています。
ただ、通信速度は3G回線であるため、通常の文字主体のウェブサイトはさほど問題無いですが、動画サイトの閲覧には正直ちょっと頼りないです。(データのダウンロードが再生に追いつかず、落ちることがある)
難点としては、付属の「かんたんスタートアップマニュアル」内に「詳細は取扱説明書を参照すること」という旨の記載がちょくちょく出てきますが、その説明書自体はPDF形式(イーモバイルのサイトでダウンロード可能)なので、「GP02」のセットアップ作業を行う前に、入手して読んでおく必要があると思います。
(私はPDF説明書を先に入手していなかったので、セットアップ時にちょっと手惑いました。
またこの説明書は「GP02」本体内にも入っていますが、ドライバインストール・接続完了後の「設定ツール」からダウンロードする形式なので、セットアップ前に見ることはできません。)
とはいえ、当ページの作成時点では使用開始からまだ1週間以内ではありますが、先述の点の他にも
- シンプルでコンパクトな本体デザイン
- ほどよい重さと、本体裏面の加工により、「D02HW」よりも安定して置くことができる。
- PCを立ち上げていない状態でも、単独で電源を入れてWi-Fiルーターとして使用できる。
- 接続セキュリティの設定が、「CMR-330」より格段にやりやすい。
等、機能・性能的には非常に満足しており、イーモバイルさんからのオファーを受けて正解だった、と感じています。
※メーカーのサイト:
- Pocket WiFi (GP02)
http://emobile.jp/products/hw/gp02/
※各ショッピングモールでの販売状況:
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