今回は某ホームセンターで2017年9月に購入し、価格は約4200円でした。
店頭では他に、同じ製品で、幅1m×30mのロール状で切り売り式のものもありました。
しかし、予算に限りがあったのと、長さ1mあたりの価格はほぼ同等だったので、今回は外袋+解説用紙が付いている本品を選びました。
外袋は厚手のビニール製の外袋に入った「スパシャッタ P-495」。
(※写真では、撮影時のフラッシュが反射してしまっています。)
パッケージから取り出した解説用紙。
この製品は「耐炎繊維をフェルト状に加工」したものと書かれていますが、シートの実際の手触りも、柔らかいフェルト(不織布)そのものであり、素手で触ってもチクチク感などは全く有りません。
肝心な「火花受けシート」としての性能については、「JIS A 1323 A種 合格」と記載されており、その試験内容も簡単に説明されています。
私はこの説明を読んで、自分の用途(仕事での使用)に十分だろうと判断し、購入を決めました。
解説用紙の裏側は、使用上の注意書きとなっています。
私は正直、使用前にこれをちゃんと読んでいなかったので、実際に使ってみた後で、内容の大切さを実感しました。
具体的には「このシートは摩擦に弱い」とありますが、確かにシートの上に人が乗った場合は、靴底によって簡単に傷んでしまう(※後述)ので、はっきり注意が必要です。
他にも
- 作業時に、物品の上にシートを直接かけず空間を取る
- 強アルカリに弱い(強度劣化を起こす場合がある)
- 溶接・切断火花によって強度劣化を起こし、穴が開く
- 使用終了時は、必ず火花の冷却を確認してから撤収する
- 再利用する場合は、シートを十分に確認後、損傷箇所を避けて使う
との点は、実用上よく注意する必要があると思われます。
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この写真は2回目の使用後を撮影したもので、1回めの使用時は、殆ど火花がかからない状況でした。
そして2回目の使用時には、ラフタークレーンのタイヤ近くでのガウジング作業と溶接作業時に、タイヤに被せていました。
その作業では、シートにかかった火花(溶けた鉄や溶接時のスパッタ)自体が、さほどの量では無かったこともあり、火花によるシートの貫通や、シート自体の燃焼といったトラブルは全く生じませんでした。
その点は良かったのですが、タイヤの上に人が乗り、靴でグリグリとされたためか、乗っていた部分の繊維が若干えぐれ、そこのシートの厚さが(新品時の)半分程度に減ってしまいました。
(※写真でたくさん付着しているのは、ベニヤ板から生じた細かい木の屑です)
これについては、使用時に(念のため)ホースでシートに水をかけて濡らしていたことが、余計状態を悪化させた可能性もありますが、ともかく摩擦には「想像以上に弱い」と感じました。
またフェルトなので、手で強めに引っ張ると結構簡単に千切れそうな感触があり、やはり機械的な強度は強くないと思われます。
ということで、とりあえず「火花受け」としての性能は大丈夫そうですが、いっぽうでシートとしての強度は弱く、長く使うには、使用時に(上に人が極力乗らない等)良く良く配慮する必要があると思われます。
今回の購入品は、まだ使用回数も少ないので、今後はできるだけ長持ちするよう丁寧に、かつ有効に使っていきたいと思います。
※「スパシャッタ P-495」の検索結果:
※参照資料:
- 電気/ガス 溶接周辺部材(スター電器工業)
http://www.suzukid.co.jp/product/list06.html
- JIS検索(日本工業標準調査会)
(※このページで「A1323」を検索すると、詳細ページがヒットする)
http://www.jisc.go.jp/app/jis/general/GnrJISSearch.html
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