購入の背景

2012年春にネット上のプレスリリースで、電子書籍「納税者だけが知らない消費税」が発売されることを知りました。

当初のセール価格は85円とのことで、私は消費税について関心はあったものの知識は殆ど無かっただけに、「これは知識を得るチャンス」と思い、2012年3月の発売直後に早速購入しました。


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iPod Touchで表示

電子書籍「納税者だけが知らない消費税」の表紙

電子書籍「納税者だけが知らない消費税」の表紙を、iPod Touch(第4世代)で表示で表示したところ。


本文ページ

本文の冒頭ページ(デフォルト設定状態)。

写真では画面の真ん中あたりを一度タップして、インジケーターや各種アイコンを表示させています。

この設定でのページ数は389で、文字や行間自体は読みやすいものですが、書籍の内容は、税について歴史や種類など幅広く書かれており、知識が殆ど無かった私には、理解しながら読み進めるのに時間がかかりました。


目次

目次。

日本については終戦以降、また世界に関してはローマ時代から、「税」の種類(直接・間接)や導入理由、現在までの経緯などが広くまとめられています。


補稿

本書の底本(NHK生活人新書)は2009年発売とのことで、この電子書籍版では、発売直前の民主党政権における消費税率アップの動きについても、補稿として取り上げられています。
(尤もその後、税率アップの方針は決定されてしまいましたが)


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読んだ感想

私は消費税について(先に書いたとおり)殆ど知識が無く、また歴史にも疎いので、本書の内容を咀嚼するのに手間取りましたが、税が導入された社会的背景と経緯(国民の支配〜戦争の財源〜国民が用途を決める)と、日本や欧州・米国の歴史を絡めて解説されているので、非常に興味深く読むことができました。

特に日本では、戦勝国である米国の思惑(理想と現実)に、朝鮮戦争の影響(倒産寸前だったトヨタ自動車の前身企業の、特需による復活など)、景気回復を狙いとした財政出動が田中内閣のときに効果を失い赤字国債発行のきっかけになってしまったこと等、面白く読めつつも「ああ、自分はこれまで何も知らなかったんだな」と思い知らされました。

また、近年行われた「定額給付金」について、財源の2兆円を200万円×100万人と捉えて雇用対策に使う考え方が示されており、個人的にはかなり合理性と説得力を感じました。

本書の内容を無批判に受け止めることは、(一般的な学習の姿勢という意味で)もちろん問題が有るとは思いますが、税 の歴史や背景を学び、また各制度の合理性について考え検討する上で、ベース・叩き台にできるだけの内容が詰まった、価値ある書籍だと思います。(おかげでマーカー機能を使いまくっている)

・・・とはいえやはり、「消費税を誰のどの経済活動にかけて、どれを免除するのか」等、理解が難しい部分もあり(例えば「輸出戻し税」など)、私は当ページの作成時点(2012/9/16)で2回読了していますが、最低もう1回は読み直しておきたい、と考えています。


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更新履歴

  • 2012/9/16:作成、アップロード
  • 2013/7/1:細部を変更

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