購入した背景

ウェブサイト「非電化工房」を見て、一般的な電化製品が持つ機能(役割)を、電気を使わない(自然な空気の流れ、太陽熱などを利用する)機器で実現するという、管理人・藤村靖之氏の取り組みが非常に興味深いと感じました。

氏が製作した非電化機器に関する資料が欲しいと思い、amazon.co.jpや楽天ブックスで氏の各著書のレビューを見たところ、私の目的に最も合っていそうな本書を、2011年6月に楽天ブックスで購入しました。


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書籍の外観・厚さ・文字の大きさ

書籍「愉しい非電化」の表紙・表側

書籍の表紙(帯付き)。

使われている色・フォント等は落ち着いており、堅実さを感じます。

また「非電化製品」の小さい写真が並べて掲載されている点も、魅力を感じるデザインです。


書籍「愉しい非電化」の表紙・裏側

本の裏側もこのように、落ち着いてしっくりした感覚を受けます。


書籍「愉しい非電化」の背表紙

背表紙。

厚さ的には特に厚くも薄くも無く、普通の書籍という感じです。(ページ数は244)


書籍「愉しい非電化」の「まえがき」の最初のページ

「まえがき」の最初のページを開いてみました。

字は若干小さめな気もしますが、行間などは見やすいレイアウトです。

また本文内には、モノクロながらもグラフや図、写真がふんだんに入っており、すんなり読み進めることができました。


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読んだ感想

本書の文章・内容自体は、ウェブサイト「非電化工房」と共通する部分が非常に多いです。(主観では6〜7割ぐらい)

ただし、サイトでは好きなところから読める分、どうしても読み方がぶつ切りになってしまいますが、書籍のほうは筋道立てて構成されているため、内容にまとまりがあり、その分理解もしやすいと感じました。

写真・図については、ウェブサイトのほうはカラーなので、この書籍とサイトの両方を読むことで、補完しながら内容を理解できると思われます。


内容としては、まず最初の約1/3(第1章・2章)で、電気を使用する文明の歴史や、電化製品のエネルギー効率について解説されており、正直書籍を読む前はあまり興味を持っていませんでしたが、読んでみると具体的な数字などが図示されているので意外に面白くて理解しやすく、現在の電気の使用状況に対する問題提起が上手くなされていると感じます。

その後に多数紹介されている、電気を使わない多くの発明品(掃除機や洗濯機まである!)・既存の製品(「ハクキンカイロ」等)は、やはり非常に魅力的でした。

ただし他方で、(既存の商品はともかく)発明品各々の解説を読むと、家庭で使われる電気と違って人間の思い通りにならない自然現象(「太陽の熱」や「空気の流れ」等)に対して、著者の方の認識・理解が非常に深い(感覚が鋭い)ことも強く感じます。

自然現象を生活に利用するには、利用する側の認識力・判断力・対応力が高くなければならない、と個人的には考えますが、その点でこの書籍に書かれている水準の内容を「そのまま」実践するというのは、非常に難易度が高いと思われます。

だからこそ、著者の方は「ホドホド」「愉しく」といった表現を多く使い、各々ができる範囲で取り組みを行うことを勧められているのかもしれません。

とはいえ私としては、紹介されている各々の機器にはやはり強く心を惹かれるので、何かできそうなものから自作に挑戦してみようか、という気にさせられます。

ちなみに掲載されている各非電化製品について、書籍のほうがウェブサイトより詳しい図面が載っている、ということはありません。
これについては「まず自分で考えて挑戦してみなさい」という筆者の意図では、と勝手に考えています。


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